【証券アナリスト】財務分析の勉強法と参考書を合格者が解説

金融業界で最も活用できる資格として有名な証券アナリスト(CMA)。

業界でも強く支持されているにも関わらず、勉強法やおすすめの教材について発信しているサイトは多くありません。

そこで今回は、証券アナリスト財務分析科目の勉強法とおすすめの教材について発信していきます!

証券アナリスト財務分析の難易度

証券アナリスト試験のなかで、もっとも実用的な科目が財務分析と言われています。

財務資料を読み解く知識を身に付けることで、法人営業や個別株投資に活用できるからです。

はじめに、財務分析をまだ学習していない方のために、私が勉強してみて感じた財務分析のポイントをお伝えします。

公式の暗記量が多い

財務分析では90点満点のうち、50点前後が計算問題です。減価償却費や減損の計算、株式価値の評価計算などが出題されます。

証券分析科目と比べて簡単な公式と解法で対応できる問題ばかりですが、暗記量が多いのでしっかりと準備する必要があるでしょう。

財務指標の計算速度が求められる

財務分析の第4問では財務指標の計算問題が出題されます。

次のような財務資料から、流動性比率や損益分岐点比率、ROEなどの財務指標の値を計算していきます。

厄介なのは問題数が多いことです。ここで時間を取られると合格が遠のいてしまいますので、財務指標の計算の慣れておく必要があります。

証券アナリスト財務分析の勉強法

次に、財務分析の勉強法をお伝えしていきます。

財務分析の勉強法は、独学か資格スクールの講座を受講するかの2択になりますが、それぞれのポイントについてお伝えします。独学の具体的な勉強法は後述します。

独学での勉強法

証券分析では通信講座に頼りたくなる時もありましたが、財務分析では通信講座を利用する必要性は高くないと思います。

実用的なので勉強していて楽しいですし、計算問題も公式を覚えてしまえば難しくないからです(覚えるのが面倒なんですよね)

私が実践した勉強法は次の通りです。

【おすすめの勉強法】

  1. テキストを1周してインプットする
  2. 問題集を2周してアウトプットする
  3. 問題集の解説のみを1周してインプットを強化する
  4. 過去問で財務指標計算だけ解きまくる

また、次のような方は独学に向いていると思います。

  • 財務指標・決算資料に馴染みがある方
  • 法人ビジネスに携わっている方
  • 暗記が得意な方

財務分析では、財務諸表や決算資料に関する問題が多く出題されるので、これらに馴染みのある方は独学で十分対応できると思います。

また、法人ビジネスに携わっている方も日々の業務を通して経理・財務資料に明るい方が多いと思いますので、独学でいけるでしょう。

加えて、暗記が得意な方であれば、財務分析は余裕でクリアできます。公式の暗記のみで合格できるからです。

通信講座での勉強法

証券アナリスト学習者向けの通信講座を受講することも、人によっては有意義でしょう。

試験を確実に一発合格したい方や、一人での学習が不安な方であれば通信講座による勉強がおすすめです。

私が確認した限り、証券アナリスト講座を提供している資格スクールは「TAC」と「LEC」の大手2社のみです。

無料で資料請求できるので、講座の内容や受講料が自分に合っているか確認してみると良いでしょう。

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証券アナリスト財務分析の独学のコツ

次に、財務分析を独学で攻略するコツをお伝えします。先述した独学での勉強法の具体的な解説になります。

会計・財務の入門書を活用する

私は証券会社で働いていたことで財務資料を読み慣れていたため、財務分析に取り組むにあたって入門書は活用しませんでした。

しかし会計・財務に関する知識がゼロだと、さすがにテキストを読み進めるだけでも厳しいと思います。

初学者は会計・財務の入門書を活用することで、スムーズに財務分析科目の勉強を進めることができるでしょう。

おすすめの入門書は後述しておりますので、併せてご参考ください。

過去問の計算問題を繰り返す

先述した通り財務分析では計算問題が数多く出題されます。計算問題に慣れずして合格は不可能でしょう。

日本証券アナリスト協会では証券アナリストの試験問題と問題・解答を公表しているので、無料で解答の計算式を頭に叩き込むことができます。

過去問を使って計算問題を繰り返して解いて慣れておくことで、実際の試験では余裕を持って臨むことができます。

証券アナリスト財務分析におすすめの参考書

次に、証券アナリスト財務分析対策のおすすめの参考書をご紹介します。

  • 入門書
  • テキスト
  • 問題集

の3つに分けてお伝えします。

入門書

会計・財務に馴染みのない方は、試験向けの教材に取り掛かる前に入門書を読んでおいた方がいいでしょう。

入門書としては『ストーリーでわかる財務3表超入門』をおすすめします。

財務分析では貸借対照表、損益計算書、そしてキャッシュフロー計算書のいわゆる財務3表について問われます。

部分的な点の理解ではなく、体系的な線の理解ができる良書であり、入門書として最適です。

テキスト

入門書を読み終わった方、もしくは入門書を必要としない方は証券アナリストの教材に移りましょう。

TACのテキストであれば試験範囲のほとんどをカバーしています。

「リース会計」「デリバティブ取引」の計算問題についてやや説明不足ではありますが、現状これより良い参考書はないと思います。

問題集

インプットが済んだらアウトプット用の教材としてTACの問題集を活用しましょう。TACの問題集は解説が非常に優秀なので、問題集に関してはマストで取り組むべきです。

テキストではやや説明不足だと感じた部分も、問題集では丁寧な解説がついています。むしろ問題集の解説でインプットした方が効率的かもしれません(笑)

証券アナリスト財務分析の勉強時間

財務分析の勉強時間の目安は次の通りです。

  • 入門書や数学書を必要としない場合:50〜75時間
  • 入門書や数学書を必要とする場合:70〜90時間

私と証券会社時代の同期3名のデータを基にしています。

資格問題を攻略するのが上手な方は、もっと短時間で合格点に達してしまうかもしれません。

財務分析は出題形式がワンパターンであり、覚えるべき公式も理解しやすいものが多いからです。

財務分析の証券実務での使い方

証券アナリストの財務分析では主に財務諸表の読み方について学びます。上場企業へ営業する際には必ず事前に決算資料を読み漁りますが、財務知識があるのとないのとでは面談の質に雲泥の差が生じます。

前期比で変動した財務項目から企業・業界の流れを推測して意見をぶつけても良いでしょう。当然相手はその業界のプロなので、こちらが先方に知識で勝てるはずがありません。

しかし、こちらの勉強量が伝わり、それが熱意や誠意として解釈されるので、リレーションを築く上で(財務知識が)非常に重要だと感じています。

MAアドバイザリーではDD(デューデリジェンス)という取引(予定)企業の企業価値やリスクを調べる業務があります。

財務知識を日常的に使うので、証券アナリスト等で学べる財務知識はあると便利というよりないと仕事にならないのです。

IBDを目指す人は事前に勉強されることを強く推奨します。財務を体系的に学習できる数少ない資格ですから。

最後に

今回は証券アナリスト財務分析科目の勉強法やおすすめの参考書について発信しました。

他の2科目についても発信しているので、併せてご参考ください。

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