今回はGAFAMの一角であるマイクロソフトの事業内容・強みと弱み・年収を採用事情について発信していきます!
マイクロソフトへの就職・転職を目指している方はご参考ください。
マイクロソフトとは
マイクロソフトとは、WindowsOSやOfficeツールなどを提供する世界有数のIT企業です。
1980年にビル・ゲイツ氏が創業し、今では時価総額世界トップクラスの世界的企業として君臨しています。
会社名 (親会社) | 日本マイクロソフト株式会社 Microsoft Corporation |
日本の代表者名 (グループ代表者) | 吉田 仁志(代表取締役社長) サティア・ナデラ(CEO) |
本店所在地 (グループ本店所在地) | 東京都港区港南 2-16-3 品川グランドセントラルタワー One Microsoft Way Redmond, WA 98052-7329 USA |
従業員数 (グループ従業員数) | 2,485名(2020年7月) 182,268名(2021年) |
会社HP (グループHP) | https://www.microsoft.com/ja-jp/ https://www.microsoft.com/us/ |
マイクロソフトの事業内容
2021年時点において、マイクロソフトは以下の事業を展開しています。
マイクロソフトの事業内容
- Productivity and Business Processes
- Intelligent Cloud
- More Personal Computing
Productivity and Business Processes
Productivity and Business Processes事業では、日本でも有名な「Microsoft Office」など、様々なソフトウェアやプラットフォームを提供しています。
提供している主な商品・サービスは次の通りです。
Office Commercial | 一般企業向けOfficeサービス |
世界最大級のビジネス特化型SNS | |
Dynamics | 業務用アプリケーション |
Intelligent Cloud
Intelligent Cloud事業では、クラウドサービスである「Azure(アジュール)」や、サーバ関連ソフトウェアを提供しています。
マイクロソフトは近年クラウド市場に注力していることもあり、市場シェアはアマゾンのAWSに次ぐ2位となっています。
また、Azureは大手クラウドサービスの中でも高い成長率を維持しているので、マイクロソフトの同事業への本気度が伺えますね。
More Personal Computing
More Personal Computing事業では、PC関連デバイスやゲームなど、個人向けの商品・サービスを提供しています。
Windows・SurfaceシリーズやPCアクセサリー、Xboxの販売を主に行っています。
マイクロソフトの業務内容
マイクロソフトの業務内容は次の通りです。
マイクロソフトの業務内容
- 技術業務
- 技術営業業務
- 営業・マーケティング業務
- 開発業務
技術業務
技術業務では、マイクロソフト製品のエンタープライズユーザー(企業顧客)のシステム部門や、大手SIベンダーからの技術的な問い合わせに対する支援活動を行います。
電話や文書でのトラブルシュートの他に、トラブルが発生している現場に出向き直接解決を図る場合もあります。
技術営業業務
技術営業業務では、ソリューション提案や技術に精通したSSP(Solution Specialist Professional)、TSP(Technology Solution Professional)とよばれるセールスエンジニアとして、より深い秘術的提案を行います。
日本の産業・経済を牽引するリーディングカンパニーや行政機関のIT化をサポートします。
営業・マーケティング業務
営業・マーケティング業務では、マイクロソフト製品の価値を一般ユーザーや企業のお客様に知っていただき、販売促進につなげる役割を担っています。
製品PRセッションで、自らプレゼンターとして登壇する場合もあります。
開発業務
開発業務では、ソフトウェアプロダクトの実装における設計・コーディング・テストコードの開発及び品質管理などを行います。
定量的・定性的品質データをお客様から入手するためのシステムの実装、品質データの統計分析、評価、最終製品品質保証に至るまで、製品開発に関わるすべての工程に責任を持つ重要な役割です。
マイクロソフトの強み
次に、マイクロソフトの強みと弱みをみていきます。
強みから見ていきましょう。
圧倒的なデスクトップOSシェア
マイクロソフトの強みとして、ビジネスシーンでの圧倒的なOSシェアが挙げられます。
マイナビニュースが展開しているTECH+によると、Microsoft WindowsのデスクトップOSシェアは7割以上であり、ほぼ独占状態が続いています。

ビジネスツールとしてほぼ敵なしの状態であり、Officeなどのソフトウェア普及に大きく貢献しています。
OSとOffice製品は今ではビジネスを行う上で欠かせないものなっており、ビジネスインフラとして利用されるまでになっています。
クラウドビジネスの成長性
クラウドビジネスの成長性もマイクロソフトの強みです。
マイクロソフトが提供しているクラウド「Azure」はクラウド業界2位に位置しています。
今後5年間で年間成長率が15%と言われているクラウド業界の中で、高いシェアを誇っていることは大きな強みと言えるでしょう。
マイクロソフトの弱み
PC市場への依存度の高さ
マイクロソフトの弱みとして、PC市場への依存度の高さが挙げられます。
強みであるOSもOfficeもPCがあってはじめて必要とされるものであり、PC出荷台数が減少すればそれだけマイクロソフトの売上も減少します。
今ではスマホやタブレットで仕事をする人も少なくないので、PC依存を少しずつ弱めていく必要があると言えます。
AWSの脅威性
マイクロソフトの直接的な弱みではないですが、クラウド事業での最大の競合であるAmazonのAWSがシェアを拡大していくと、「Azure」の成長性は一気に鈍化してしまうでしょう。
クラウド業界全体としては成長業界であるためポジティブな見通しが立てるが、Azureはマイクロソフトが現在全社的に推し進めている事業であるだけに、ライバルの動向には注意が必要です。
マイクロソフトの年収
マイクロソフトの年収をみていきましょう。
今回は決算資料と口コミサイトの情報を参考にしています。
決算資料でみる年収
マイクロソフトの年収を、同社が公表している決算資料(Annual Report)から読み取っていきましょう。
今回は次のように計算しました。

2020年度の決算書類(Annual Report)によると、マイクロソフトのサービス費用が30,061百万ドル、社員数が182,268人です。
サービス費用の30,061百万ドルを円換算すると次にように平均年収(参考値)を導き出すことができます。(1ドル=100円計算)
マイクロソフトの年収(決算資料)
30,061,000,000×100÷182,268=16,492,746円
決算資料では、マイクロソフトの平均年収は1,640万円であることがわかりました。
あくまで単純計算で導き出した年収ですが、妥当な水準だと言えます。
口コミサイトの年収
大手口コミサイトのOpenWorkによると、マイクロソフトの年収が次の通りです。
マイクロソフトの年収(口コミ)
平均年収:1,288万円
さすがGAFAMの一角、大台の1,000万円は余裕で超えてきます。
マイクロソフトの新卒採用
マイクロソフトに新卒入社を目指す学生に向けて、同社の新卒採用事情をお伝えします。
募集職種
- 技術職(テクノロジースペシャリスト)
- 技術営業職(テクニカルセールス)
- 法人営業職(セールス/マーケティング)
採用フロー
マイクロソフトの採用フローは次の通りです。
マイクロソフトの採用フロー
- ES提出
- 書類選考
- 1次面接
- 最終面接
- 内々定
初任給・福利厚生
マイクロソフトの初任給・福利厚生は次の通りです。
マイクロソフトの初任給
【大卒】
基本年俸620万円(月例給与517,000 円)
【院卒】
基本年俸640万円(月例給与534,000円)
福利厚生
生活関連制度 | 家賃補助 |
休暇関連制度 | ボランティア休暇、ファミリーフレンドリー休業制度 |
資産関連制度 | 社員持株会、退職金制度、各種社会保険完備、団体定期生命保険 |
マイクロソフトへの転職
マイクロソフトへの転職を目指す方に向けて、キャリア採用事情をお伝えします。
募集職種
マイクロソフトが2021年8月時点で募集している職種は以下の通りです。
Global Sales, Marketing | 営業、テクニカルセールス、マーケティング、カスタマーサクセス |
Technical | データセンター、エンジニアリング、サポートエンジニア |
Business Enabling Functions | ファイナンス、人事、ITオペレーションズ、政策渉外、法務 |
有利になる資格
マイクロソフトに入社するにあたって有利になる資格は、「MCP」と「TOEIC」です。
MCP(Microsoft Certified Professional)は「マイクロソフト認定プロフェッショナル」という技術者向けの資格であり、グローバルに通用するエンジニアだという証明に活用できます。
実際に日本マイクロソフトの業務執行役員である西脇氏は、技術者を評価する際の指標として同資格を活用していると発言しています。
また、TOEICについては、マイクロソフトの公用語が英語である点、そして業務の中で日常的に英語を利用する点から、ビジネス英語ができないと話にならないからです。
とはいえ入社時点で完璧な英語力は要求されていないので、TOEFL100点を目指すよりは、TOEIC900点を目指してしっかり基盤を築く方がコスパが良いでしょう。
おすすめの転職エージェント
マイクロソフトに転職するにあたっておすすめの転職エージェントは【DODA】と【キャリアカーバー】です。
【DODA】は求人数日本トップクラスであり、外資系企業の求人も豊富に扱っています。実際に、2021年8月26日時点では日本マイクロソフトの求人も確認できます。

非公開求人が豊富なので、無料登録してみて全求人を確認すると良いでしょう。同じような条件の求人が多数見つかるはずです。
また、リクルートが運営しているハイクラス向け転職サイト【キャリアカーバー】でも、マイクロソフトをはじめとする大手企業、グローバル企業の求人を多数扱っています。
グローバル企業や高年収企業の求人を効率良く確認したい方におすすめです。
マイクロソフトの評判
実際にマイクロソフトでの勤務経験がある方の評判をまとめています。
チームで仕事する習慣がある人にとっては、最適な会社だと思います。外資系とはいえ、孤軍奮闘するタイプは結構苦労している印象がありますね。
互いに尊重し合うカルチャーがあるので、一匹狼な人には向いていません。
ワークライフバランスは非常に良い会社です。
外資系企業を渡り歩いていますが、ここまで自由な裁量で仕事ができる環境が構築されているのは珍しいです。完全在宅で仕事が完結しますからね。
また、調整さえできれば週4日勤務にすることも可能であるため、自由に働きたい人におすすめです。
育休・産休は当然のように取得できるので、女性でも無理なく働くことができます。
しかし、プロパーより中途組が多い会社なので、女性の働き方に対してシビアな上司の下につくと、やや窮屈に感じる場合があるかもしれません。
また、キャリアと家庭を両立できる一方で、ワーキングマザーだからと特別扱いはされないので、しっかり結果を出すことはマストです。
マイクロソフトのニュース
最後に、マイクロソフトのニュースをまとめています。
「学びのコーチ」を活用
日本マイクロソフト株式会社と、総合人材サービス、パーソルグループのパーソルイノベーション株式会社は、日本のDX推進を目的に、リスキリングの領域で協業を開始します。また、本取り組みでは、2021年7月1日に、パーソルイノベーション株式会社から提供開始された、法人向けオンラインコーチングサービス「学びのコーチ」をリスキリングのプラットフォームとして活用します。日本マイクロソフトは、デジタル人材の育成を継続的に推進し、2023年までに、15万人のクラウド&AIにおける認定資格取得者の創出を予定しています。本協業を通じて2025年までに高度デジタル人材を新たに2万人創出することを目指します。日本マイクロソフトとパーソルイノベーションは、今回の協業をきっかけに連携を強め、日本のDX 推進に向けた支援を進めます。
引用:日本マイクロソフト(2021年7月19日)
マイクロソフトと NEC、戦略的パートナーシップを拡大
マイクロソフトコーポレーションと日本電気株式会社 は、これまでの40年以上の協業を元に戦略的パートナーシップをさらに拡大する契約を締結しました。今後、複数年にわたる新たなパートナーシップにより、両社は、Microsoft Azure や Microsoft 365、NECの5G技術を含むIT・ネットワークの知見、さらにはお互いのAIやIoTソリューションを活用し、さまざまな企業・公共機関のお客様における、クラウド導入やデジタルトランスフォーメーション の加速と事業成長を支援します。今回のパートナーシップにより、NECは Microsoft Azure を優先クラウドプラットフォームとして採用し、お客様の持続的な DX の推進や、ビジネスモデルの変革、パンデミック後の New Normal を見据えたデジタルワークプレイスの構築に向けて、ソリューションを強化していきます。
引用:日本マイクロソフト(2021年7月13日)
Sunと日本マイクロソフトがスタートアップ支援で連携
株式会社 Sun Asterisk と、日本マイクロソフト株式会社は、アーリーステージのスタートアップを中心としたグロース支援において連携を開始します。また、Sunは、日本マイクロソフトが展開するスタートアップ支援プログラム「Microsoft for Startups 」のパートナーとして参画します。今後、両社は共同してスタートアップ向けの支援策を展開し、スタートアップ・エコシステムの創造に寄与していきます。なお、MS for Startups の国内パートナーは Sunが初となります。
引用:日本マイクロソフト(2021年6月29日)
コメント