証券アナリスト(CMA)財務分析科目の要点をまとめております。
第4回は、監査意見の種類と定義について解説していきます。
証券アナリスト資格についてや、各科目の勉強方法、おすすめの教材については下記の記事をご参考ください。
〈第3回「監査意見の種類と定義」は次の記事をご参照ください〉
債権の評価
貸付金(金銭債権)などの債権はどのように評価されるのでしょうか。債権の種類によって評価方法は様々ですが、債権は主に次のように評価されます。
【債権の評価方法】
債権の貸借対照表価額=取得価額−貸倒引当金
取得価額は名前の通りで、債権を取得した時の購入価額です。
貸倒引当金とは、売上債権や貸付金について、次期以降回収不可能となる可能性が見込まれる場合の備えです。その残高を貸倒見積高と言います。
貸倒見積高の算定
貸倒見積高を算定するにあたって、各債権によって評価方法が異なるため、債権を分類する必要があります。
債権は債務者の財政状態・経営成績に応じて次の3種類に分類されます。
一般債権
一般債権とは、経営状態に問題が生じていない債務者に対する債権です。
一般債権の評価方法は貸倒実績率法を用います。
【貸倒実績率法とは】
貸倒実績率法:過去の貸倒実績率を用いて算定
〈公式〉一般債権全体の金額×過去の貸倒実績率
貸倒懸念債権
貸倒懸念債権とは、債務の弁済に問題が生じている(可能性も含む)債務者に対する債権です。
貸倒懸念債権の評価方法は、財務内容評価法とキャッシュフロー見積法を用います。
【財務内容評価法とは】
財務内容評価法:債権額から担保の処分見込額を減額し、残額を用いて算定
〈公式〉債権額−担保の回収見込額
【CF見積法とは】
CF見積法:将来CFを見積もり、約定利子率で割引いた現在価値と帳簿価額との差額を算定
破産更生債権
破産更生債権とは、経営破綻に陥っている債務者に対する債権です。
破産更生債権の評価方法は、財務内容評価法を用います。
ここで、第4回「貸倒見積高の算定」は終わりです。
最後に
證券アナリストなど、各種資格を効率的に取得されたい方は、資格スクールを受講するのも有意義です。
ただし、独学より費用は高くなってしまうので、資料請求して、しっかり吟味してから受講することをおすすめします。
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