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【証券アナリスト】財務分析ノート6「デリバティブの評価とヘッジ会計」

証券アナリスト(CMA)財務分析科目の要点をまとめております。

第6回は、デリバティブの評価とヘッジ会計について解説していきます。

証券アナリスト資格についてや、各科目の勉強方法、おすすめの教材については下記の記事をご参考ください。

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〈第5回「有価証券の表示と評価方法」は次の記事をご参照ください〉

証券アナリスト試験におけるデリバティブ

デリバティブとは

デリバティブとは、金融派生商品と呼ばれ、主にリスクヘッジのために用いられる複雑な金融商品です。

デリバティブ:株式、債券、金利、通貨、金、原油などの原資産の価格を基準に価値が決まる金融商品の総称です

SMBC日興証券

デリバティブの評価

デリバティブを用いた取引をデリバティブ取引と言います。

デリバティブ取引によって発生する債権債務(価値)は時価によって貸借対照表に反映され、評価差額はヘッジに係るものを除き、当期の損益として扱われます。

証券アナリスト試験におけるヘッジ取引

ヘッジ取引とは

そもそもヘッジ(Hedge)とは日本語で「回避」という意味です。何を回避するのかは明確で、リスクですよね。

なのでヘッジ取引とは、すでに行っていた取引(ヘッジ対象)のリスク回避を目的として行う取引であり、主にデリバティブが用いられます。

例えば日経平均が上昇すると利益が出る投資信託を購入したとします。この時のリスクは日経平均の値下がりですよね。このリスクを回避するために、日経平均先物というデリバティブ商品を用いて、これをショート(売り建て)しておくことでヘッジ取引を行います。

日経平均が上がれば投資信託が値上がりし、日経平均が下がれば先物が上がるという仕組みになります。

ヘッジ会計とは

ヘッジ会計とは、すでに行っていた取引、つまりヘッジ対象の損益と、ヘッジ取引の損益を同一の会計期間に認識することで、ヘッジ効果を会計に反映させるための会計処理を言います。

ヘッジ会計の方法は繰延ヘッジと時価ヘッジの2種類あり、原則は繰延ヘッジです。

繰延ヘッジ時価評価されているヘッジ取引に係る損益を、ヘッジ対象の決済などによってその損益が確定するまで純資産の部に繰り延べる方法
時価ヘッジ決済が行われるまで損益が確定しないヘッジ対象を時価評価し、その評価損益をヘッジ取引に係る損益が認識される会計期間に繰り上げて認識する方法

世界的な半導体製造装置メーカーの東京エレクトロンの財務諸表で確認しましょう。

確かに、繰延ヘッジの結果が純資産の部に反映されていますね。

ここで、第6回「デリバティブの評価とヘッジ会計」は終わりです。

最後に

證券アナリストなど、各種資格を効率的に取得されたい方は、資格スクールを受講するのも有意義です。

ただし、独学より費用は高くなってしまうので、資料請求して、しっかり吟味してから受講することをおすすめします。

スクールポイント
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