実用的な投資・キャリア情報にアクセス

プライベートバンカー

【PB】プライベートバンカー資格の勉強法とおすすめのテキスト・問題集

プライベートバンカー資格(以下PB資格)は、名前の通り富裕層営業を行うプライベートバンカーに必要な知識を体系的に学習できる資格です。

金融機関が富裕層ビジネスに注力している中で、近年注目を集めている資格です。

今回はプライベートバンカー資格の勉強法とおすすめのテキスト・参考書を発信していきます。

プライベートバンカー資格の勉強法

はじめに、プライベートバンカー資格全体での勉強法をお伝えします。

レベル別の対策を練る

PB資格は、各レベルの特徴を掴んでから対策を練る必要があります。

プライベートバンカー資格の概要は次の記事に詳述していますのでご参考ください。

今回は簡単に各レベルの特徴をまとめておきます。

PBCPPBSPB
レベル初級中級上級
試験方式PC試験
(4肢択一式)
PC試験
(4肢択一式)
筆記試験
(投資製作所)
試験内容総合試験
(全科目)
第1単位:WM
第2単位:税金不動産
第3単位:RM・マス富裕層・信託EP・職業倫理
投資政策書作成
(1ヶ月で提出)
問題数60問 各単位40問
合格点非公表非公表非公表
※PBC=PBコーディネーター, PPB=プライマリーPB, SPB=シニアPB

ここで押さえておくべきポイントは、PBコーディネーターとプライマリーPBの試験方式が4肢択一式であることと、シニアPBの出題形式です。

各レベルの勉強法は後述します。

基礎は他の資格で勉強する

PB資格ではWM科目でがっつり金融知識を学習しますが、他にも税金や不動産分野も扱います。ご存知のとおり、これらはFPや証券アナリストでも学習する内容です。

PB資格は最近になって陽の目を浴び始めてたこともあり、充実した教材は揃っていません。公式のテキストでさえ、内容を網羅しているとはとても言い切れないです。

そのため、FPをはじめとする他資格の参考書で勉強するのも効果的です。

しかし、難易度がかけ離れていると非効率であるため、下の表を参考にしてFP資格とPB資格を照らし合わせてみましょう。

出所:日本証券アナリスト協会

【FPとPBの比較】

PBコーディネーター ⇨ FP3級を目安にする
プライマリーPB   ⇨ FP2級を目安にする
シニアPB      ⇨ FP1級+αを目安にする

シニアPBの投資政策書の作成では、FP1級で学習する内容に加えて、富裕層心理や事業承継に関してはFPより一歩踏み込んだ知識が必要です。

逆にPBコーディネーターでは、FP3級ほどの知識は必要ないと感じました。公式の薄いテキスト1冊で合格できましたから、FP3級テキストを何周も取り組む必要は全くありません。

このように、PB資格で出題される内容を他の資格の参考書で補うことが肝要になってきます。具体的な勉強方法は後述します。

PBコーディネーターの対策

PBコーディネーターの勉強法

PBコーディネーターの効率的な勉強方法は非常にシンプルです。公式のテキストを読み回すだけです。

私は同僚にプライマリーPBから受験するように勧められましたが、PBコーディネーターから受験しました。

今思えば受験料の無駄だったと感じていますが、おかげで経験的に勉強法を発信できるので感謝ですね(笑)

おすすめの勉強法方は次の通りです。比較的時間がある人と、急いでいる人向けに2パターンご紹介します。

【PBコーディネーターの勉強法】

時間ある人 ⇨ 回り道もあるが確実一発合格を目指す
時間ない人 ⇨ 最短合格だけを意識した勉強を目指す

【PBCの勉強法(時間ある人)】

  1. 『プライベートバンクは、富裕層に何を教えているのか』を1周
  2. 『プライベートバンカー入門 52の心得』を2周

富裕層ビジネスは、金融営業のプロ中のプロ(UBS、野村大和のトップなど)が行っていることもあり、馴染みのない方々がほとんどだと思います。

そのため、まずは富裕層ビジネスとしてのプライベートバンカーの業務を具体的に理解することが重要です。

プライベートバンカーの業務をイメージできたところで、試験向け知識のインプットをしていきます。PBコーディネーターはアウトプットが必要なレベルではないので、テキストを読むだけで十分です。

【PBCの勉強法(時間ない人)】

  1. 『プライベートバンカー入門 52の心得』を1周

時間がない方はテキストを1周しましょう。1周で構いませんが、しっかり読み込んでください。

外務員試験や金融業務の研修を受けた方は、金融の事前知識があるのでPBコーディネーター用のインプットを行えば十分です。

ちなみに私は時間ない人のパターンで、テキストを1周だけして受かりました。PBCなら勉強時間は3時間ぐらいでもなんとかなります(多分)

PBコーディネーターのおすすめのテキスト

PBコーディネーター試験におすすめのテキストは『プライベートバンクは、富裕層に何を教えているのか』『プライベートバンカー入門 52の心得』の2つです。

著者の冨田さんは野村證券で最年少PBとして活躍してた人物です。プライベートバンカーの業務内容や楽しさ、難しさををありのまま教えてくれています。

この本でプライベートバンカーの業務が具体的にイメージができるようになります。

次に、PB資格を運営している日本証券アナリスト協会公式のテキストです。このテキストからそのまま出題された記憶もあるので、PBコーディネーター試験においては最もコスパのいいテキストと言えます。

プライマリーPBの対策

プライマリーPBの勉強法

プライマリーPBから本格的な試験対策が必要になってきます。プライマリーPB対策で重要なポイントは2点あります。

【プライマリーPBの勉強法】

  • 単位別で受験する
  • 他の金融系資格のテキストを用いる

プライマリーPBは単位別に受験できるので、1単位ずつ受験することをおすすめします。

各単位の対策がしっかりできますし、3単位一気に受験すると受験中に疲労が出てミスが発生しやすくなるからです。

試験会場に3度も足を運びたくない方でも、素直に1単位ずつ潰していきましょう。

そして最も注意していただきたいことは、公式テキスト(プライベートバンキング上下巻)では試験範囲がカバーされていない点です。

特に第1単位のWM対策に必要な知識は扱われていないので、他の資格の教材で学習する必要があります。

※2020年よりWMの内容が学習できるテキストが発売されているので、こちらで勉強するもの有効です。後述します。

以上の2点に注意して学習を進めていきましょう。

【PPBの勉強法(時間ある人)】

  1. 『プライベートバンキング 上下巻』を1周
  2. 『資産運用・管理の基礎知識』を1周
  3. 『プライベートバンキング 資格試験対策問題集』を2周
  4. 『プライベートバンキング 上下巻』をもう1周

まずは学習範囲を一通りインプットするために2種類のテキストを読み込みます。さらっと読む程度で構いませんが、必ず両方とも全部読み切ってください。

全力で取り組むべきなのは③の問題集です。この問題集が本当に優秀なのです。

掲載されている問題の数こそ少ないですが、実際の問題と同じレベルで腕試しには最適です。そして最も重要なのは、この問題集の解説をしっかり読み込むことです。

問題集の解説が非常に充実しているので、試験の要点をそのまま復習できます。この解説が最良のインプット教材になるので、アウトプットと同時に実践的なインプットを同時に行っていきましょう。最低でも2周はして欲しいです。

問題集で実践力が身についたところで、もう一度テキストを読んでみましょう。1周目に理解できなかったことも、今度は理解できるようになるはずです。

遠回りかもしれませんが、一発合格するためには必要なステップだと思っています。

【PPBの勉強法(時間ない人)】

  1. 『プライベートバンキング 資格試験対策問題集』を3周

時間のない方は問題集を徹底的に最低でも3周は取り組んでください。

多いと感じるかもしれませんが、解説でのインプットも兼ねているので繰り返し読んで頭に叩き込む必要があります。

プライマリーPBのおすすめのテキスト

プライマリーPB試験におすすめのテキストは次の5つです。

公式テキストでインプットを終えたいところですが、WM分野については十分な記載がされていないので、他の教材で補う必要があります。

同じく公式の『資産運用・管理の基礎知識』用いてWM対策をすれば、出題範囲のインプットは済んだと言えます。

そして最も重要な問題集ですが、次の2冊を徹底的に取り組んでください。FPや証券アナリストなどのテキストも有用です。

しかしプライマリーPB試験で言えば、これら2つより役立つ問題集は無いので、素直に取り組むのがベターです。

この問題集をいかに真摯に取り組んだかで合否が決まると言っても過言でありません。それぐらい試験対策において重要度が高いので、全力で取り組んでください。

正直内容自体はそこまで難しくないと思います。しかし、ナメてかかると落ちるのがこのPB試験です。せめて、問題集だけでも全力で取り組んでから受験されることをオススメします。

シニアPB対策

シニアPBの勉強法

シニアPBに関しては、プライマリーPBまでの勉強法とは全く異なる対策が必要です。理由は2つあります。

  • 難易度が爆上がりする
  • 投資政策書という正解がない出題方式

シニアPBから難易度が急激に上がります。大学受験で例えると、プライマリーPBがMARCHレベルの難易度としたら、シニアPBは旧帝大レベルと言えます(多分)

というのも、プライマリーPBでは単位別の受験ができましたが、シニアPBでは全単位の分野を体系的かつ横断的に理解することがマストです。

プライマリーPBまでは資格認定者も比較的多く、中堅金融機関も資格保有者上位にいます。

しかしシニアPBになった途端あら不思議。2021年9月までの資格認定者は225人しかおらず、資格保有者上位企業には銀行トップの三菱UFJ銀行や、証券会社トップの野村證券が君臨しています。さすがですね〜。

また、シニアPBでは出題方式が選択式の問題ではなく、投資政策書の提出という形で評価されます。一種のレポートのようなものです。

答えが無い問題を解くことは非常に難しく、加えて資格試験というよりは、金融営業実務で提案していることをそのまま資格試験として出題されている形です。

富裕層ビジネスの経験が無い場合、提案書を書くどころかソリューションを思いつくことすら容易ではないはずです。

私が行ったシニアPB対策を別の記事にて発信していきますので、よければご参考ください。

シニアPBにおすすめのテキスト

シニアPB試験対策のために有用となる本はたくさんありますが(要求される知識の幅が広いため)、特に試験向きの知識が身に付くと感じた本は3冊あります。

この参考書は必ず2周は取り組むべきです。事業承継の実践的なスキームを教えてくれる参考書であればこれでなくてもいいですが、投資政策書作成においてはかなり役立つ本でした。

提案書を1ヶ月で書ききる必要があるので、事業承継に関する基本的なインプットはすでに定着させておく必要があります。

その点でこの書籍が最適だと感じました。

次に、下記の2つの参考書もおすすめです。

シニアPBの提案書作成では、十中八九不動産や信託を活用したスキームを提案することになります。

基本的な知識を相続と絡めて解説しているので非常に有用だと感じましたね。

最後に

今回はプライベートバンカー資格の勉強法やおすすめのテキストをお伝えしました。

プライベートバンカー資格は昨今金融業界で最も注目されている資格です。

野村證券がウェルスマネジメント部門を強化したり、三井住友信託銀行もスイスのUBS証券とタッグを組んだり、東海東京証券も高島屋ビルの屋上に超富裕層専用のサロンを設けたりましたね。

金融機関が富裕層ビジネスにリソースを割いているのは誰がみても明らかです。

金融機関への就職や、資格勉強を後検討中の方は、是非プライベートバンカー資格に挑戦してみてください。きっとキャリアや実務に役立つはずです。

業界初、現役IFAがキャリア・アドバイザーを務める転職サービス「IFA PASS」

コメント

この記事へのコメントはありません。

ブログ村

人気記事

DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3

カテゴリー

関連コンテンツ

PAGE TOP