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インド株が躍進していたMSCI定期入れ替え

MSCI標準指数銘柄入れ替え

先月末、”MSCI”の定期銘柄入れ替えがありました。

MSCIとは

MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)社が算出、公表している株価指数。

MSCI社は、国別、地域別、産業分類別の指数や、先進主要国やエマージングなどマーケットタイプ別の指数など、多岐にわたってカテゴリー分け、ジャンル分けした多数のインデックスを提供しており、日本株市場にもそのインデックス連動ETFが多数存在する。

指数は浮動株(特定株主等が保有していてマーケットで取引されることが無い株式を除いたもの)ベースの時価総額加重平均で算出されます。

日本株でいえばTOPIXが似たようなルールで算出されます。

また、MSCIはマーケットを問わないので例えば東証1部以外の銘柄も採用されることがあります。REITにも採用されているものがあります。

2021年11月定期入れ替え

そのMSCIは年に2回、5月と11月に指数構成銘柄の定期見直しを行います。

11月は日本時間で12日の朝に定期見直しが発表され、30日に入れ替えが実施されました。投資家が注目しているのは「標準指数」と呼ばれるものです。

この指数は世界の投資家がベンチマークとして利用しており、指数連動資金も多いので、銘柄入れ替え時には出来高が大きく増えます

新たに採用されれば買い需要を産みますし、除外が決定すると売り需要を発生させます。

日本株については2銘柄採用、15銘柄除外という結果でした。この結果についてはあちらこちらで触れられているのでここでは省略し、違う点に注目します。

MSCI標準指数

詳しく書きませんが、MSCIは指数に採用するための条件や各指数がカバーする時価総額の範囲を指数のルールブックで定義しています。

標準指数であれば、各国の時価総額の上位85%をカバーするよう構成されることになっています。

また、時価総額や浮動株ベースの時価総額の基準もマーケットの状況に応じて決められます。

簡易な日本語版はこちら

実はMSCI標準指数採用銘柄は公表されておらず、知るためには多額のお金が必要です。よって個人投資家がパーフェクトに採用銘柄を知ることは難しいのですが、近似データを得ることは可能です。

MSCIが算出している指数に連動しているETFを構成する銘柄を調べることです。

筆者はブラックロックが組成、運用しているiShares MSCI ACWI ETF(ティッカー:ACWI)を対象にしました。ちなみにACWIはAll Country World Indexの略です。

ETF構成銘柄で国別組み入れ銘柄数の変化を確認する

銘柄入れ替え実施前と実施後でACWIの国別の組み入れ銘柄数を比較してみました。

銘柄数が多いのでACWIが完全法で運用されていない可能性があることを踏まえていただいた上でご覧ください。

米国以外でやや目立つのがアジアです。特にインド、韓国、台湾の銘柄数の増加が目を惹きます。

インド株が好調

韓国株はサムスン電子が圧倒的なウエイトを占めるやや特殊な市場であるため、横に置いておくことにして、インド株に注目してみました。

インドの代表的株価指数は、SENSEXです。SENSEXの過去1年をS&P500と比較した結果が以下のチャートです。

出所:楽天証券

ブルーのSENSEXは2021年夏から秋にかけて史上最高値を付け、ピンクのS&P500を大きくアウトパフォームしていたことがわかります。

指数が好調なわけですから、当然個別銘柄にも好調な銘柄が多く、結果としてMSCIに採用される銘柄が多くなったということでしょう。

一時期飛ぶ鳥を落とす勢いだった中国にやや陰りが見える一方で、米国以外にも好調な市場があるということを確認できた銘柄入れ替えでした。

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おせちーず

おせちーず

CFP、FP1級、日本証券アナリスト協会認定証券アナリスト

#セミリタイア #サイドFIRE な"ゆるワーカー"/CFP、FP1級、日本証券アナリスト協会認定証券アナリスト/TOEIC950/サッカーは雑食だけど川崎Fサポ/MBAホルダー/がんサバイバー/投資歴約31年/旅/某大学非常勤講師 #優待 #おせちーずファーム #花「おせちーず」は自宅のぬいぐるみたちの総称 | フォロワー7,700人(2021年11月時点)

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