【テクニカル分析】フィボナッチリトレースメントの実践的使い方!

はじめに

はじめまして、かずと申します。

このたび縁合って、MARKET PASS様で記事を書かせていただくことになりました。

まずはじめに、僕がMARKET PASS様の記事を通して皆様にお伝えしたいことは次の2点です。

【かずがお伝えしたいこと】

  • 投資とは、確率的優位性を追求した先の期待値の積み重ねであること
  • 確率を高めるために、あらゆる手法は存在していること(僕の場合はテクニカル分析)

コインの裏表で勝負していては五分五分の勝率になりますが、チャートテクニカル分析を用いることで、その確率を6対4、あるいは7対3にする。

テクニカル分析は、その試行を連続させることで、最終的にトータルリターンでプラスを狙う、という概念であることを押さえておいてください。

また、相場の分析手法は主に2種類あると言われています。

  • ファンダメンタルズ分析:株価であれば企業の決算や成長率・収益率など、為替であれば各国の世界情勢における経済環境など、価格を総合的に判断する手法
  • テクニカル分析:過去の相場の値動きをチャートで表して、そのチャートパターンから株価や為替の行く末を推測する手法

僕が主に使用しているのは、テクニカル分析であり、分析を通して投機・投資を行っています。

チャートはマーケット参加者の投資の結果として表現されているため、そこには投資家心理が反映され、ある一定のパターンを計測します。

過去に類似するパターンがあれば、”確率的に”同じようなパターンになる可能性が高いことを利用する手法です。

ここで、テクニカル分析を用いる時に最も重要なポイントは「パターンや法則は絶対ではない」ということです。

このMARKET PASS様では、僕が普段利用しているテクニカル分析の手法について1つずつお話していこうと思います。

「記事を読んで楽しかったな。知識が身についたな。」と思ってもらえるだけではなく「実践の相場で使えるようになる」ことを目標に、実際の相場のチャートを紐解きながら解説していきたいと思います。

それでは、第1回は「フィボナッチリトレースメント」についてです

フィボナッチリトレースメントとは

フィボナッチリトレースメントが生まれた背景

フィボナッチリトレースメントとは、FXや株式相場でトレーダー達が非常によく使うテクニカルツールの一つです。

結論を先に申しますと、「38.2%」「61.8%」という2つの数値が重要なのですが、その根拠を少し長くなりますが出来るだけわかりやすくお話しますのでついてきてくださいね!(実際にフィボナッチを使うときに、概念を1度でいいので掴んでおくといいと思います)

フィボナッチリトレースメントは、フィボナッチ数列という、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが発見した数列が基礎になっています。

以下の「つがい(カップル)のウサギの増え方」を参考に、レオナルド・フィボナッチがこの数列を考案しました。

  • 1つがいの兎は、毎月1つがいずつのウサギを産む
  • ウサギは死なない

これではなんのことかわかりにくいので、具体的に数値で示します。

子ウサギが1か月後には1つがいの大人になり、2か月後には子ウサギを産んで2つがいになります。はじめのつがいのウサギは②の条件により存在し続けるため、3か月目には3つがい、4ヶ月目には5つがい、5か月目には8つがいとなります。

このパターンを継続することで、ウサギは「1、1、2、3、5、8、13、…」と増えていきます。そうすると

1、1、2、2、5、8、13、21、34、55、89、144、233、377、610、987…

という数列が完成します。この数列の法則が、何故か自然界にある様々なものに対応しているんです。

僕が専門とする医学分野では肝臓の血管の分枝数や、肺の気管支の分枝数がこれに類似します。不思議ですよね笑

さて、ここからが重要です。

この「1、1、2、2、5、8、13、21、34、55、89、144、233、377、610、987…」という数列の隣り合う項で割り算していくと面白い数値に近似していきます。

1/1=1、2/1=2、3/2=1.5、5/3=1.666、8/5=1.6、13/8=1.625、  
21/13=1.615384、34/21=1.619047、55/34=1.617647
89/55=1.618181、144/89=1.617877、233/144=1.618055… 
377/233=1.618025、610/377=1.618037、987/610=1.618032

最終的に「1.682」という数字に近似していきます。これをフィボナッチ数列の黄金比とよび、人が「美しい」「しっくりくる」と思う数字の比率になっています。

驚くべきことに、この「1.618」という数値が歴史的な美術作品や建築物などに反映されているのです。

具体的には誰でも知っている「ミロのヴィーナス」、「モナ・リザ」、「パルテノン神殿」、エジプトの「ピラミッド」などです。

やはり、「人が美しい」「しっくりくる」と思う数字の比率なのでしょうか。

また、隣り合う項の割り算を逆にすると

1/2 = 0.5、2/3=0.67、3/5 = 0.6、5/8 = 0.625、8/13 = 0.615
13/21 = 0.619、21/34 = 0.618…、34/55 = 0.618…、55/89 = 0.618…

最終的に「0.682」という数字に近似していきます。

次に、同じような計算式で1つ飛ばして割り算を行っていきます。

1/3 = 0.333、2/5 = 0.4、3/8 = 0.375、5/13 = 0.385、8/21 = 0.381

省略しますが「0.382」という数値に近似していきます。これも黄金比率とされています。(※ちなみに0.382+0.618=1.000になります。)

フィボナッチリトレースメントでは、この「38.2%」「61.8%」に加えて半値といわれる「50%」を用います。(※23.6%という数値も用いられることがありますが煩雑になるため、ここでは省きます。)

フィボナッチリトレースメントの使い方

さあ、おまたせしました!

繰り返しますが、僕の記事を読んで「知識が身についたなあ」、ではなく、皆様には実践に使っていただきます!

知識は使えなければ何の意味もないので、具体的な使い方を解説します。

【具体的な使用方法】

  • フィボナッチリトレースメントというツールを選択します。
  • 直近の安値(高値)から最高値(最安値)へ向かってリトレースメントを引きます。
  • 「38.2%」「50.0%」「61.8%」の価格帯で反発することを想定します。

これを踏まえてチャート画像を使いながら、実際にどのように使うかを解説していきます。

こちら、QQQ(ナスダックに上場している時価総額が最大規模の非金融企業100社を含むナスダック100指数に連動したETF)の日足チャートです。

  1. まず、直近の安値である350ドルにカーソル(1)を合わせます。
  2. 直近の最高値である408ドルにカーソル(0)を合わせます。
  3. 最高値をつけてから株価の調整が始まってどこで反発する可能性が高いかというと、ずばりフィボナッチ38.2%、50.0%、61.8%です。

実際にフィボナッチ50%で反転しているのがわかりますでしょうか?さらにいえばフィボナッチ38.2%でも一度反応しているのもわかります。

買い増しを検討する時は、このフィボナッチの価格帯まで待つのが非常に有効であることがわかります。

では、どんどんいきます。次は金・ゴールド(XAU/USD)の週足(長期足)チャートです。

  • まず、直近の安値である1450ドルにカーソル(1)を合わせます。
  • 直近の最高値である2070ドルにカーソル(0)を合わせます。

きっちりフィボナッチ61.8%で反発しているの、わかりますか?初めてフィボナッチを知った方は「なんでこんなにきれいに反応するの」と不思議に思うかもしれません。

フィボナッチリトレースメントは、個人投資家はもちろん機関投資家も利用するからで、意味のある価格帯で頻繁に反応します。

ここで「最高値(カーソル0)はだれでもわかるけど直近の安値(カーソル1)ってどこに当てるのが正解なの?」という疑問が出ると思います。

ここは明確な正解はないのですが、ひとつは「誰にでもわかるであろうわかりやすい安値」がいいです。

1つ目のQQQの直近の安値350ドル、2つめのゴールドの直近の安値1450ドル。これらは「誰が見てもそれ」とわかる価格帯です。だからこそフィボナッチを利用している多くのマーケット参加者たちがエントリーをするので反応しやすいと言えます。

この2つは買い(ロング)のエントリーポイントを探るためにフィボナッチを使いましたが、次は売り(ショート)の場面をみてみましょう。とはいえ、原則は同じ手法です。

次は株式ではなく為替で見てみましょう。EUR/USDの日足チャートです。この場面、ダウントレンドが継続していましたので「戻り売り(下げてるチャートで少し戻した所を狙って売る手法)」を狙う場面です。

  • まず、直近の高値である1.1908にカーソル(1)を合わせます。
  • 直近の最安値である1.1525にカーソル(0)を合わせます。

多少ずれてはいますが、フィボナッチ38.2%で反発し一気に下落していますね。

このように、フィボナッチリトレースメントは「買い(ロング)」の場面でも「売り(ショート)」の場面でも使うことが出来ます。

ぜひ、皆様もいろいろな銘柄や為替のチャートで実際にフィボナッチリトレースメントを引いてみて下さい。「38.2%」「50.0%」「61.8%」の価格帯で反発している場面が、いかに多いか、実感できると思います。

最後に

そして冒頭でも申し上げましたが、あらゆるテクニカル分析の手法、ツールは「100%機能するわけではない」ということを念頭においてください。

テクニカル分析はあくまで「確率を高めるためのツールであり手法」です。リスクリワード比率が1:1で勝率が50%であればその投資手法はチャラに収束します。

リスクリワード比率

1回の取引における利益と損失の比率。

1回の取引でとるリスクに対して、どのくらいの利益を上げているかを数値化したもの。

テクニカル分析を利用することで勝率を60%に、あるいはリスク&リワードを1:2にすることを狙います。試行回数を重ねることで確率は確率に収束し、トータルで利益が積み重なっていきます。

投資はお金ではなく期待値を積み重ねる作業である

これが僕がMARKET PASS様でこれからお伝えしたい「投資の本質」になります。

以上、今回は「フィボナッチリトレースメントとは?その実践的使い方」についてお話しました。

ここからフィボナッチリトレースメントに加えてダウ理論移動平均線や、ライントレード(水平線、トレンドライン)、さらに上級者向けにはなりますが「マルチタイムフレーム分析」という究極のエントリースキルまでを皆様にお伝えできればと考えています。

各種スキルを複合し組み合わせることで、エントリーやエグジット(決済)の精度、すなわち確率は格段に高まると思います。

「知識を身につけるだけでなく、実践で使える記事」を目標に一生懸命書いていきますので、今後とも宜しくお願い致します!

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