JTの株主優待制度の変遷
前回の記事で、JT(2914)の株主優待制度廃止発表について触れました。
少し古い話を紐解きます。
JTの株主優待は2019年度まで年2回付与されていましたが、2020年12月期より年1回、1年以上保有した株主に付与しています。
その発表をしたのは、2018年11月26日です。
https://www.jti.co.jp/investors/library/press_releases/pdf/2018/20181126_J2.pdf
2019年末までに株主になり、そのまま1年保有すれば株主優待の権利を得られる制度に変わったということです。
この「1年保有」を「1年縛り」と呼ぶ方もいらっしゃるようです。
JTの5年チャートを確認しましょう。発表したのは赤く〇で囲んだあたりです。当時既に株価は下落基調にありましたが、それはJTを「高配当株」にするファクターでもあったように思います。
配当利回りは「配当÷株価」で計算しますから、分子である予想配当が仮に変わらなくても、分母である株価が下がれば、配当利回りは上昇することになります。
結果として、JTは優待株でもあり高配当株にもなりました。
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