「Buy the rumor, Sell the fact」噂で買って、事実で売るというウォール街の格言です。
債券市場ではこの逆の現象が顕著に見られ、「将来起こりうる出来事を織り込みに行く」ため、予測で売り放され、事実で買い戻される傾向があります。
今週のマーケットでは前半は「利上げは5-7回もあり得る」、「3月には50bp(ベーシスポイント)の利上げの可能性もある」と予測しうる未来を恐怖して売られていた株式は「3月は25bpの利上げと念4回の利上げが適切である」という見解に安堵して買い戻される場面が見られました。
そして2月4日には好調な雇用統計を受けてFRBがタカ派に動くことを予測して売り放される動きがありました。
では、過去のQEからテーパリング、利上げ、BS縮小に伴う量的引き締め(QT)局面では債券市場と株式市場ではどのように未来を織り込んでいく反応を見せたのでしょうか。過去10年のデータを元に振り返ってみることにしましょう。
もちろん必ずしも今後も過去と同じ動きをするわけではないことは皆様も十分に承知の上だと思います。
しかし債券市場では過去を踏襲した動きを未来に反映することも多々ありますので、今後の皆様の一つの投資戦略になれば幸いです。
では、まずは先週の債券マーケットの動きとイールドカーブの動きを振り返って行きましょう。
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