このところ不安定な相場も続き、以前よりも投資家の皆様から強気な声が聞こえなくなったように思います。特にグロース株に投資されている投資家の方々からは「金利が上がったから保有株がやられている」という発言をちらほら。
確かに直近10年を振り返ってみても、上の青色の10年債利回りが3%に達したのは数えられる程度です。また、下の赤色は2年債利回りですが、直近ではFRBによる利上げ観測を元に大きく上昇し、一時期10年債と2年債の利回りの逆転現象、つまり逆イールドが観測されるほどでした。

年初来の株価の推移も見ていきましょう。上の青線がS&P500、下の赤線がNASDAQ指数の値動きをそれぞれパーセンテージであらわしたものです。どちらも等しく下落しはいますが、NASDAQに至っては3月14日につけた年初来安値を更新する動きとなり、年初来マイナス20%となりました。

これらは3月末から4月頭にかけて回復したかと見せかけ、4月1週目以降は下落トレンドにあります。この下落のトレンドを作っているのは主に下記の4つのリスクが挙げられます。
- バランスシート縮小案
- 利上げ案
- ウクライナ侵攻
- 中国/米国の景気後退懸念
特に①のバランスシート縮小に関しては、FOMC議事録が公開されたのが4月の6日ですから、そこから株価が下げていることを考えると無関係とはいえないでしょう。
この記事では、2022年3月FOMC議事録の公開された4月6日からのイールドカーブの形状変化を主に見ていきたいと思います。
4月6日に公開された議事要旨の中で、バランスシート縮小について触れられている具体的な内容については下記の記事をご参照ください。
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