こんにちクマ
2014年あたりから火を噴いたロシアVSウクライナ関係だけど、またここにきて非常に不穏な感じになってきたクマ。
ロシアによる侵攻も間近、米軍も対策を考えているというニュースも出てるクマね。
もちろん戦争なんか絶対起きてほしくないけど、万が一の時、ヘッジや短期目線でのチャレンジなど、どんな銘柄があるか知っておくこと自体はありだとは思うクマ。
そこで、今回は「世界の警察官」と呼ばれる米国の防衛に関係しているETF2銘柄をご紹介させていただくクマ!
【注意点】
- 今から紹介する銘柄に対するクマのスタンスは、文字通り「紹介」であり、購入や売却など特定の投資行動を誘導するものではないクマ
- あくまでも断片的な情報の提供であり、 銘柄選びの一助という位置づけなので、完璧な資料ではないクマ
- 配当利回りは「直近」配当利回りなので、実際の年間配当利回りとズレる可能性があるクマ
→例:年4回配当がある銘柄なら、bloombergでは直近配当利回りは「直近×4回」として計算されているため、直近配当が高かったら今までの実績より高めの数字になる(逆もしかり) - データは2022/1/28時点クマ
- 万全を期してるけど、データが最新のものではない可能性もあるクマ
【DFEN】~Direxion デイリー エアロスペース・アンド・ディフェンス ブル3倍ETF~
1つ目は【DFEN】というETFクマ!
タイトルから分かるように、米国の「航空宇宙・防衛産業ブル3倍ETF」クマね~
結構マイナーなETFだけど、実は日本で買えるクマ!
ETF概要
ティッカー | DFEN |
名称 | Direxion Daily Aerospace & Defense Bull 3X Shares →米国の航空宇宙・防衛産業ブル3倍 |
ベンチマーク | Dow Jones U.S. Select Aerospace & Defense Index (DJSASDT) →ダウ・ジョーンズ米国セレクト航空宇宙・防衛インデックスの日々のパフォーマンスの300% |
経費率 | 0.95% |
配当利回り | 0% |
設定日 | 2017/5/3 |
純資産 | 2億3,651万ドル ※参考:半導体ブル3倍(SOXL)👉47.5億ドル |
株価リターン | 年初来 -9.62% 1年 17.41% 3年 -22.60% |
「ダウ・ジョーンズ米国セレクト航空宇宙・防衛インデックス」とは?
まずは、この銘柄がどういう銘柄で、何を目指しているかを知るためにも、ベンチマークである「ダウ・ジョーンズ米国セレクト航空宇宙・防衛インデックス」について少し触れたいと思うクマね~
運用会社公式サイトによると…
- 米国株式市場の航空宇宙および防衛産業のパフォーマンスを測る
- 時価総額加重方式で航空宇宙および防衛セクターから構成銘柄を選出
- 航空宇宙企業には、航空機および航空機部品の製造業者、組立業者、および販売業者が含まれる
- 防衛企業には、軍用機、レーダー機器、武器など、防衛産業向けのコンポーネントや機器の生産者が含まれる
まとめると、「ダウ・ジョーンズ米国セレクト航空宇宙・防衛インデックス」という名前から分かるように、必ずしも防衛関連の銘柄のみではないということに注意クマね!
軍事的な危機が高まっているときにこの銘柄を買って思ったようなパフォーマンスが出ない場合も十分にあり得るということクマー
次に、構成銘柄を見ていきたいクマ

2021/12/31時点のデータなので少し古いけど、上位10銘柄だけで全体の75%、上位2銘柄だけで40%近くを占めてるクマね。
セクターを見ても、上位銘柄のほぼ全てが「資本財」セクタークマ。
リターンについて
上の「ETF概要」の章でも説明したけど、この銘柄のリターンは以下の通りクマ!
【DFEN】株価リターン | 年初来:-9.62% 1年:17.41% 3年:-22.60% |
参考…【VOO】株価リターン | 年初来:-6.94% 1年:18.65% 3年:20.83% |
3倍ETFなのにS&P500ETFに負けてるクマー
決してこのデータだけで優劣を判断してはいけないけどクマね
ウクライナ情勢が非常に緊迫してきた昨年12月あたりから確かに結構上げてる(+40%くらい)けど、レバレッジETFのせいか、直近2週間で上げた分をほぼ吐き出してしまったクマ。
やっぱりレバレッジは「上げるときは強烈に上げるけど、下げるときも同様」ということを決して忘れてはいけないクマね!
また情勢が厳しくなってきたらどうなるか分からないけどクマ。
ただ、何でもかんでもインデックスと比べて「劣ってるからクソ!」みたいな結論を出すのは正直あまりスマートではないとクマは思っていて、このETFは2017年運用開始の新生ETF&今まで触れてきたように「特定の分野に特化したETF」であり、つまりは「生まれたばかり&特殊な場合に力を発揮するETF」であることも知っておくべきクマね!
使いどころを間違えなければいいと思うクマ。
レバレッジだし、特定分野ETFなので、ご自身がタイミングに自信がある!今後の伸びが期待できる!とほぼ断定できるレベルの確実な根拠がない限りは、長期保有には向かないと思うクマ。
純資産について
上の「ETF概要」の章でも説明したけど、この銘柄の純資産は以下の通りクマね。
純資産:2億3,651万ドル
→参考…SOXL:47.5億ドル、TECL:28.5億ドル、WEBL:1億5,231万ドル
正直メジャーなレバレッジETFよりはだいぶ規模が小さいクマ。
流動性の面においては、少し心配はあるクマね。
とはいえ、日本円で250億円くらいあるし、よほど株価が下がらない限りはすぐに清算みたいなことは考えにくく、細々と?維持はできると思うクマ!
経費率について
このETFの経費率は0.95%クマね!
他のメジャーなレバレッジETF(SPXL、SOXL、TECL、TQQQみんな0.95%)と比べると、同じ経費率で、割高感はないクマ。
ただ、仮に長期保有や下落相場においては、この1%近い経費はかなりの足枷になることは忘れてはいけないクマね。
【DFEN】まとめ
【DFEN】まとめ
- マイナーなETFだけど、実は日本で買える
- 「ダウ・ジョーンズ米国セレクト航空宇宙・防衛インデックス」の日々のパフォーマンスの300%を目指す
→航空宇宙企業には、航空機および航空機部品の製造業者、組立業者、および販売業者が含まれる
→防衛企業には、軍用機、レーダー機器、武器など、防衛産業向けのコンポーネントや機器の生産者が含まれる - 相当な集中投資ETFである
→対象インデックスは上位10銘柄だけで全体の75%、上位2銘柄だけで40%近くを占めている
→上位銘柄のほぼ全てが「資本財」セクター - 必ずしも防衛関連の銘柄のみではないので、軍事的な危機が高まっているときにこの銘柄を買って思ったようなパフォーマンスが出ないことも十分にあり得る
- 直近3年だけ切り取ってみると、インデックス(S&P500ーVOO)に負けている
→何でもかんでもインデックスと比べて「劣ってるからクソ!」みたいな結論を出すのは正直あまりスマートではなく、このETFは2017年運用開始の新生ETF&今まで触れてきたように「特定の分野に特化したETF」なので、使いどころをしっかり考えるべき - レバレッジなので「上げるときは強烈に上げるけど、下げるときも同様」である
- 純資産はメジャーなレバレッジETFと比べると結構小さめで、流動性に心配はなくはない
【ITA】 ~iシェアーズ米国航空宇宙・防衛ETF~
2つ目は【ITA】というETFクマ!
タイトルから分かるように、米国の「航空宇宙・防衛産業ETF」クマね~
既にお気づきの方もいらっしゃると思うけど、1つ目で紹介させていただいた【DFEN】のレバレッジなしバージョンクマ!
こちらは日本では買えないクマね
ETF概要
ティッカー | ITA |
名称 | iShares U.S. Aerospace & Defense ETF →iシェアーズ米国航空宇宙・防衛ETF |
ベンチマーク | Dow Jones U.S. Select Aerospace & Defense Index (DJSASDT) →ダウ・ジョーンズ米国セレクト航空宇宙・防衛インデックス |
経費率 | 0.42% |
配当利回り | 0.64% |
設定日 | 2006/5/5 |
純資産 | 24.1億ドル →バンガード社 資本財セクターETF(VIS)👉46.5億ドル |
株価リターン | 年初来 -3.01% 1年 10.67% 3年 3.15% |
全体的なコンセプトやベンチマークは1つ目で紹介させていただいた【DFEN】と全く一緒なので、省略させていただくクマ!
リターンについて
驚きの結果クマ!
1つ目で紹介させていただいた【DFEN】は3倍レバレッジなのにも関わらずVOOに負け、この銘柄も直近3年だけ切り取るとVOOに負けてるクマ。
ただ、このETFが生まれた2006/5/5から見ると、結構優秀なことが分かったクマ!

2006/5/5からの配当まで全て入れたトータルリターンで比べると、VOOー401.8%、ITAー358.3%で、VOOの方が優秀なのは間違いないクマ!
ただ、2013年頃からコロナショック直前までは「何とVOOを超えるリターン」であったことが分かるクマね!!!
あまり期待してなかったけど、これは結構優秀クマね。
だからと言ってVOOより優秀!とか今後はVOOを凌駕する!とかそんなことは言えないけどクマ。
短期でさっと持ってさっと抜ける戦法はありかもしれないクマ。
やはりここで大切なことは「特定の期間だけ切り取ることの危険さ」クマね!
保有するときはできる限り多面的に分析することを強くおすすめするクマ。
【ITA】まとめ
【ITA】まとめ
- 1つ目で紹介させていただいた【DFEN】のレバレッジなしバージョン
→日本では買えない - 大筋は【DFEN】と一緒
→「ダウ・ジョーンズ米国セレクト航空宇宙・防衛インデックス」に連動
→相当な集中投資ETFである(対象インデックスは上位10銘柄だけで全体の75%、上位2銘柄だけで40%近くを占めている&上位銘柄のほぼ全てが「資本財」セクター) - 必ずしも防衛関連の銘柄のみではないので、軍事的な危機が高まっているときにこの銘柄を買って思ったようなパフォーマンスが出ないことも十分にあり得る
- 直近3年だけ切り取ってみると、インデックス(S&P500ーVOO)に負けているが、2013年頃からコロナショック直前までは「何とVOOを超えるリターン」であった
- →特定の期間だけ切り取って比較すると非常に危険
- 純資産は小さくないので、流動性はほぼ不安はない
最後に
今回は米国の航空宇宙・防衛に関するETF2銘柄を紹介させていただいたクマ!
世の中は平和でいてほしいものだけど、残念ながらいろんな国の利害がぶつかって物騒な空気が醸されてしまっているクマ。
その中でも「世界の警察官」と呼ばれる米国の役割は非常に重要で、今回はその関連ETFということで記事を書かせていただいたクマ。
2つ目でご紹介させていただいた【ITA】は思った以上に優秀な銘柄なのが分かったけど、いつもながら銘柄を保有するときは「しっかりご自身で調べてから」にしてほしいクマね!
今回はここまでクマ。
読んでいただき、ありがとうクマ!
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