毎年のことですが4月の頭から半ばにかけては、個人的に資金が日本株に向きません。
下旬以降に決算発表が相次ぐので、それを見極めたいのと5月の中旬にはMSCIの銘柄入れ替えが発表されるため、特に除外されそうだと個人的に予測している銘柄がリアルに入れ替え対象になると株価が下がる傾向があると認識しているので避けたくなります。
特に3月決算企業が本決算発表で期初予想を出すときはたいてい遠慮がちな予想になり、結果としてネガティブサプライズになることが少なくないように思います。
というわけで、それなりの運用資金を日本株に入れている筆者も、今の時期は日本株を避けて通る傾向が毎年あります。
一部の運用資金は米国株に置いていますが、夜更かしが得意ではない筆者は、日本の夜中にマーケットが開いている短期のトレードをしたくありません。必然的にほったらかせるものしか持たない傾向があります。
こんな時どうするか?というわけで消去法的なチョイスは筆者の場合「1655 iシェアーズ S&P500 米国株ETF」です。東証に上場しているS&P500連動ETFです。
なんだかんだ言っても、S&P500はよくできた株式インデックスだと思います。
1655 iシェアーズ S&P500 米国株ETFのメリット
経費率が低い
S&P500連動ETFと言えば、本家米国株市場のVOOの方が知名度があると思いますし、経費率も低いのですが、現在1口400ドルを超え、1口買うのもなかなか敷居が高い存在になりつつあるように思います。

筆者が1655を利用しているのは、プライスが手ごろで少額で買いやすいからです。
10口単位ですので大体4000円程度で買えます。日本円で取引できるのも筆者には都合がいいです。
日本株と同じ扱いになりますから、証券会社によっては取引手数料が無料になる場合も多いでしょう。

二重課税調整制度
1655を利用するメリットがもう一つあります。2020年1月に導入された「二重課税調整制度」です。
2020年1月の税制改正までは、外国資産に投資を行い、そこから生じた利益をもとに分配金を支払っている投資信託及びETFは、現地で分配金に対して外国税10%が天引きされ、さらに日本でも配当課税20.315%が引かれる、いわゆる“二重課税”の状態になっていたました。
確定申告で外国税額控除を行えば、現地の課税分を取り戻すことができましたが、確定申告をしなければ還付されないものでした。
わかりやすく言えば、確定申告不要で外国で徴収された税額を源泉所得税から控除するのが、二重課税調整制度です。
このルールが適用される東証上場ETFは1655以外にもあり、S&P500連動だけではなく、NASDAQ100連動ETFであるMAXISナスダック100上場投信(2631)も該当します。
要するに税の手続きが一つ省けるということです。
もっとも米国の個別株投資には二重課税調整制度が該当しないので、米国個別株も保有し、配当金を受け取っている筆者には外国税額控除手続きを省けるわけではないのですが。
二重課税調整制度云々の問題はさておき、4000円ぐらいで買えると、ちょっとお小遣い余ったなとか少し臨時収入があったとか、確定申告の還付金が入ったというようなおこぼれ投資にも向くと思います。
何を買おうかなぁと悩んだら、とりあえず東証上場S&P500連動ETFはいかがでしょうか?
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