1/17(月)為替市場のまとめ


週明け17日(月)のドル円相場は、堅調な値動きを見せながら右肩上がりに上昇しました。連日続いたリスクオフのドル売り・円買いの反動が現在も続いています。
その要因としては、まず背景に昨年12月より継続している日米金融政策格差があります。(通貨は金利の低いところから高いところに移動する特性があるため、利上げが織り込んでいる米国通貨のドルは買われ・円が売られる)
また昨日に至っては、中国第4四半期GDPおよび中国12月鉱工業生産が市場予想を上回る結果が出ています。
昨年の12月に、中国人民銀行は約1年9ヵ月ぶりとなる中期貸出制度(MLF)の金利引き下げを行いました。消費の伸び悩みや不動産開発の停滞で景気の減速感が強まっていた為、金融緩和を強化する為です。

今や、アジアを代表する経済国となる中国経済の安定は、為替市場のリスク緩和に貢献しています。
欧州時間では、ECBによる金融緩和スタンスが後退する場面が見られました。
先週デギンドスECB副総裁を中心のユーロ圏のインフレに警戒を示す発言が多々ありました。ECBは今年の3月にパンデミック緊急資産購入プログラムが終了します。(インフレに警戒する為、利上げを行うために中央銀行が資産購入を抑えていく動きです。FRBがやっていることと同じです)
欧州もインフレからの脱却に向けて金利上昇に動きます。欧州が米国と同様の姿勢を追う事は、株式市場全体にも良い流れをもたらします。
また昨日は米国が祝日(キング牧師誕生日)であったこともあり、ポジション調整を行うには良いタイミングでした。
これらの事がドル購入の支援材料となり、ドル円は昨日の高値114.64円を記録したと考えられます。 現在、ドル円は114.50辺りを推移しています。
本日の考察
ドル円は先週末金曜日に一時113.48まで急落するも、一時114.64まで急伸する場面が見られました。
先週は上昇トレンドの過程で見られる一時的なポジション調整と整理の圧力が強まり、下落する場面が見られましたが、昨年11/30に記録した直近安値の112.53を下回らならなかったことから、現在の価格は底堅いと考えます。
FRBの米金融政策における早期化の勢いが増すことで、それに伴う日米金融政策格差もより注目されます。これによるドル買い・円売りがドル円の上昇の下支えとなるでしょう
1/25-1/26の米FOMCに要注目です!米金利上昇による米ドル高のシナリオ通りに動くでしょうか?
以上のことを踏まえ、全開と考えは変わらずドル円相場は上昇をメインと私は考えています。
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