1/18(火)為替市場のまとめ
18日(火)のドル円相場は上昇直後に大きな急落を見せました。
米金利上昇を背景にドルの需要が高まる中、昨日は日銀金融政策決定会合が注目されました。
黒田バズーカって呼ばれてるものです(日本時間のドル円のお昼の急上昇は黒田バズーカによる者です)。日銀の黒田総裁は政策決定会合を無難に乗り越えました。
日銀金融政策決定会合では、2022年度の消費者物価指数(除く生鮮食品)見通しは小幅修正されました(今回+1.1%、前回+0.9%)
声明文では「物価見通しのリスクは上下にバランスしている」「必要なら躊躇なく追加緩和を実施する」といったメッセージが発され、黒田総裁の記者会見では「金利を引き上げること想定してない。必要なら更に引下げを行う」「為替の円安が全体として日本経済にプラスとの構図に変化ない」と、ドル円の上昇を引き立てる様な見方が見られました。
これによりドル円はロングの巻き直しが起こり、東京時間に高値115.06まで上昇しました。
しかし東京時間を終えると、時間外の米ダウ先物の下げ幅が拡大していきました。この動きに嫌気が刺され、リスク回避の円買い圧力が高まります。
債券市場でも動きがありました。米10年債利回りが1.85%と2年ぶりの高水準へ急上昇しました。それにより先物市場を先行に株式市場が下落。リスク回避の円買いに拍車がかかりました。
欧州通貨もこれにより売り圧力が強まりました。またウクライナを巡る地政学的リスクが再発(米ホワイトハウスはロシアによるウクライナ攻撃はいつ起きてもおかしくないとの見解発表しました)した事も欧州通貨の売りを推しています。
本日の予想
以前としてドル円は値動きが激しいものの、114.50円辺りを皮切りに反発している場面が見られます。(その下は113.50円で反発している)
昨日は一時115.06まで急伸する場面を見ると、現在の地合いは強いと判断できます。
昨日の日銀金融政策決定会合により日米金融政策の方向性の違いはより強固なものとなりました。(米国は金融政策の早期正常化により利上げ圧力を強め金利上昇に積極的であるが、日本は昨日の日銀金融政策決定会合で金融緩和政策の継続を改めて強調。ここに日米の金利差が生まれることでドルが買われて円が売られる土台が出来上がる)
これによりドル高・円安トレンドは当面続くだろうと考えます。
米長期金利と米主要株価指数が金融のバランスを操作しています。
債券市場の動きが為替のキーですね。
高まるウクライナ問題も円買のインバウンドになる可能性があります。
引き続き緊張感ある相場が続きます。
コメント