1/24までのドル円相場のポイント
- 米長期金利低下+ウクライナ情勢緊迫化が背景の中、FOMC前でドル円は一時113.49円まで下落
- ドル円はテクニカル的にもファンダメンタル的にも地合いが悪く、リスク回避の円買い続く
- 日米金融政策格差が明確である為、中長期ではドル円は円安に動くと予想
- 欧米金融政策の方向性の違いとウクライナ情勢緊迫化のリスクからユーロが大きく売られる
1/24までのドル円相場の振り返り


週明け24日(月)のドル円相場は先週と変わらず上値の重い動きが続いています。
【円買いの理由】
- 明日の米FOMCを控えた警戒感
- 米金利の低下によるドル売り圧力(米10年債利回りが一時1.71%まで急低下しています。短期間で債券利回りが乱高下するのは良く無いことです)
- ウクライナを巡る地政学的リスクの高まり。(昨日、米国務省は在ウクライナ大使館職員の家族に退避命令を発出しました)
欧州時間朝方にかけて、ドル円は安値113.49円まで下落しました。しかし1/14に記録した直近安値113.48円まで下げると、円買いよりものドル買いが目立ちました。
これにより米国時間にかけて高値114.00円まで反発するも上値は重く113円後半を現在も推移しています。
相場はFOMCの出方を見る様なチャートを形成していますね。
今後のドル円のポイント
ドル円は113円台後半で冴えない動きが続くと思われます。
米FRBによるタカ派転換が起きてから、相場の動きが過剰になり、警戒感が強まったことで株式市場を始め、リスクアセットに力が入りリスク回避の円買い需要が強まっています。
しかしリスク回避の局面は「円」のみならず「米ドル」も選好される傾向があります。主軸通貨国であるアメリカの金利上昇は世界からドルの需要が高まります。
その為、ドル円下落は一過性のものであり、長期化しないと私は考えています。よって今後のドル円相場の方向性は、日米金融政策格差がキーポイントです。
現在は、早期利上げに加え、早期バランスシート圧縮が見込まれるアメリカと、金融緩和長期化が見込まれる日本では金融政策格差は明確であることからドル円の上昇は今後も続くと考察します。
米FOMCを控えている為、神経質に上下する動きが目立ちますが、ここは我慢所ではないでしょうか?
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