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ドル円、地味な動きが継続。米FOMCは転換点になるのか?

1/25までのドル円相場のポイント

  • 米長期金利の低下、ウクライナ情勢が更に緊迫化、欧米株が軟調。
  • テクニカルの地合いが悪く、ファンダメンタルもリスク回避の円買いが続く。
  • 日米金融政策格差が重要。ドル買い、円売りを背景に、中期的に円安に動くと予想。
  • 本日はFOMC。ボラティリティがより激しい相場になる可能性。

1/25までのドル円相場の振り返り

25日(火)のドル円相場は、114.16円まで上昇する場面が見られたものの、113円後半で伸び悩む状況となりました。

ウクライナ情勢の緊迫化が悪化し、ユーロの売りが目立ちます。ユーロドルは年初来安値1.1263ドルを記録しました。

明日の明朝午前4時に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)声明を控えて、リスクオフの円買い、ドル買いが続いています。

米国債券相場は横ばいが続いています。表面金利1.375%の10年債国債利回りは前営業日と同じ1.77%で終えました。

ウクライナ情勢の懸念から安全資産とされる米国債には買いが先行したものの、明日のFOMC結果発表を前にポジション調整の売りが出ていると考えます。

米国株式市場を見ると、ダウ工業株の終値は前営業日比66.77ドル安の34297.73ドルと反落する結果で終えました。

一時、810ドルまで下落する場面も見られました。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は大幅反落しました。

ナスダック総合株価指数は315.83ポイント安の13539.30で取引を終えました。

株式市場、債券市場のボラティリティが目立ちますね。

今日のドル円のポイント

FOMC声明後の年初に出来たの下落トレンドが反発し円安に進むのか、あるいは下落トレンドが加速するのかが注目されます。

今回のFOMC注目ポイントは3点!

  • テーパリング(資産購入の段階的縮小)の終了時期。
  • 3月FOMCでの利上げ幅や今年の利上げ回数。
  • 量的金融引締政策(QT:Quantitative tightening)の開始時期と金額への言及。

テーパリング(資産購入の段階的縮小)は3月に終了予定ですが、1月もしくは2月終了に前倒しする可能性があります。

利上げ開始は3月15-16日のFOMCを予定しています。利上げ幅は+0.25%で今年3回が現在見込まれていますが、回数が4回(3、6、9、12月)、利上げ幅は+0.25%→+0.50%に上がる可能性が考えられます。

量的金融引締政策(QT)の開始は、7月26-27日のFOMCと見込まれているが、3月あるいは5月開始になる可能性があります。

金額の上限は、前回QT時の最大規模の500億ドルから600億ドル程度と見込まれてますが、1000億ドル程度まで上がる可能性も考えられます。要は倍ですね。

パウエルFRB議長は、1月11日に開催された承認公聴会で「バランスシートの規模がかなり大きくなっているため、バランスシート縮小も速いペースとなる可能性がある。早く開始し、速いペースで実行するだろう」と発言しています。

今回は全般的な資産売却に動く可能性が考えられます。

いずれにせよ、今回のFOMC中はボラティリティがとても激しい動きを見せると考えられます。

FOMC前までは、ドル円は穏やかな動きが続くと考えます。

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YS

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元銀行員/ 個人投資家

元銀行員/ 為替相場を軸としてファンダメンタル分析を武器にする個人投資家です/ 世の中の難しい話を分かりやすく伝えられるツイートを心掛けてます/ 自分のツイートをきっかけに「投資って自分も出来るかも!」と感じて貰えると凄く嬉しいです!/ フォロワー46,000人(2021年11月時点)

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