1/26のドル円相場のポイント
- ドル円はタカ派のFOMC結果を受けて一時114.68円まで急伸。
- FOMC声明よりFF金利(短期金利)の引き上げが間もなく適切になるとのこと。
- テーパリングは予定通り3月に終了。
- パウエルFRB議長記者会見もタカ派的な見解(前回の公聴会ではハト派的な見解を示していた)
1/26までのドル円相場の振り返り


26日(水)のドル円相場は米FOMCのタカ派姿勢を受けて円安に急上昇しました。
注目された米FOMCですが声明では、利上げ、テーパリング、QTについて発表されました。
重要な箇所を抜粋すると、
・「FRBはFF金利の誘導目標レンジ(現在0.00%-0.25%)を引き上げることが間もなく適切になると予想している。」
→利上げ姿勢に前向き。パウエル議長も含め、議員全員がタカ派姿勢
・「委員会はテーパリングを継続し、3月上旬に終了させることを決定。」
→3月利上げを開始する事を表す。
・「バランスシートの圧縮は利上げ開始後に実施する。その手段は、償還された元本のうち再投資に回す金額を減らすことで保有高を減らしていく方針。」
→3月に利上げ開始。バランスシートの縮小も3月開始?
これらが示されました。
パウエル議長の発言を見ると、
- 「金利を引き上げる余地はかなりある。」
- 「毎回のFOMC会合で、利上げをしない選択肢はない」
- 「バランスシートの縮小は前回より早期で急速の可能性がある」
といったタカ派的な見解を示されました。前回はややハト派な発言が多かった為に、FRBは全面的タカ派スタンスだと考えます。利上げ幅やバランスシート縮小の時期についての言及は無かったです。
FOMCの声明とパウエル議長の発言を受けて米長期金利が急騰しました。ボックス相場を形成していた米10年債利回りは一時1.85%まで急上昇。

これによりドル買いの流れ活発化しました。ドル円は一時114.68円まで急伸したものの、米金利上昇により、株式市場が嫌気をさして株価が急落に転じると、リスク回避の円買いがドル円の上値を抑えてしまい、ドル円の円安上昇は治まり現在114.50円辺りを推移。

今日のドル円のポイント
1/24に記録した約1ヵ月ぶり安値113.47円から反発したドル円は、昨日のFOMCにより一時114.68まで急伸しました。
FOMCでは、利上げ幅は未定であるものの、3月にテーパリングが終了し利上げが開始する事が決定しました。バランスシートの縮小については開始時期・ペースの言及は無く、詳細は分かりませんでしたが、FRBの統一感あるタカ派なスタンスを見ると開始は目の前でしょうね。
米金利急上昇により為替市場の反応変わっています。
「株安からのリスク回避の円買い」といった動き方よりは、「株安からのリスク回避のドル買い」という動きの方が目立ちます。
日米金融政策の方向性の違いを背景とし、FOMCを通過したことで不安材料が出尽くしたので、ドル円相場は上昇しやすい環境が整いつつあると考えています。
さぁFOMCが終わりました。次はGAFAMTの決算ショックに備えましょう!毎日忙しいですね笑
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