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金利格差がうごめく日米欧。為替市場は綱引き状態|2/7-2/11のドル円相場

先週のポイント

【先週のポイント】

  • 株式市場の堅調な動き、米雇用統計の強い結果、米長期金利の急上昇によりドル円は115.25円レベルに回復。
  • 欧州のインフレ率が上昇。ラガルド総裁のタカ派発言が目立つ様子。これにより欧州債利回りが急上昇。ユーロ買いがドル買いを上回り、ユーロドル上昇。
  • 日米金融政策の方向性の違いがドル買い円売りを支える。
  • 日欧金利政策の方向性の違いがユーロ買い円売りを支える。
  • ドル円相場の続伸をメインシナリオと考える。

先週までのドル円相場の特徴(1/31-2/4)

先週のドル円相場は、週の始めに週間高値115.60円辺りまで上昇するも週半ばにかけて下落。その後反発したものの、週の終わりにかけて再度115.60円辺りを目指しました。

前半の下げ要因(赤の平行チャネル)

【赤の平行チャネル】

  • 米金利上昇が一服したことによるドル売り圧力増加。
  • 1月末のロンドンフィキシングに絡むドル売りフローでドル円は円高に引っ張られる。
  • 欧州のタカ派姿勢が強まる事により米当局者のハト派姿勢の転換(市場の過度な利上げ織り込みを牽制した様子➡️米10年債利回りが1.88%から1.73%へ急低下➡ドル売り圧力強まる)
  • 神田財務官による円安デメリットの発言。「エネルギーや食品などの輸入価格が上昇し、消費者負担や企業の原材料費が増えることが挙げられる」と発言する。市場は同発言が当局による円安牽制と解釈しドル円上昇。
  • 米1月ADP雇用統計(結果▲30.1万人、予想+18.0万人)のネガティブサプライズが重石となり、週間安値114.15円を記録。

後半の上げ要因(青の平行チャネル)

【青の平行チャネル】

  • 株式市場の堅調な推移よりリスク選好の円売り圧力増加。
  • 日米金融政策格差に着目したドル買い圧力、
  • 若田部日銀副総裁もハト派的発言「金融政策の修正は全く考えていない。」と発言し円安が底上げされる。
  • 米1月雇用統計の力強い結果(非農業部門雇用者数が予想15.0万人に対して結果46.7万人。平均受給は予想+0.5%に対して結果+0.7%)により米長期金利が急上昇(米10年債利回りは約2年1ヵ月ぶり高水準となる1.93%へ急上昇)

これらが支援材料となり、ドル円は最安値114.14円から115.40円あたりまでV字回復しました。

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YS

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元銀行員/ 個人投資家

元銀行員/ 為替相場を軸としてファンダメンタル分析を武器にする個人投資家です/ 世の中の難しい話を分かりやすく伝えられるツイートを心掛けてます/ 自分のツイートをきっかけに「投資って自分も出来るかも!」と感じて貰えると凄く嬉しいです!/ フォロワー46,000人(2021年11月時点)

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