昨日のポイント
【2/7のドル円相場】
- サリバン米大統領補佐官の発言によりウクライナ情勢の懸念悪化。
- ECB関係者のタカ派発言が目立つ状況。欧州は利上げムード転換。
- 米雇用統計の好結果により利上げへ向けて一直線!バランスシート縮小の観測も視野に入りドル高強まる。
昨日のドル円相場の特徴
週明け7日(月)のドル円相場は上値が重い状況が目立ちました。
先週の金曜日に発表された米1月雇用統計に加え、米FRBのタカ派姿勢、米金利の急上昇(米10年債利回りは約2年1ヵ月ぶり高水準となる1.93%へ急上昇)、これらが週明けのドル円上昇の支援材料となり、東京時間にドル円は高値115.39円まで上昇しました。
しかし先週末金曜日の雇用統計発表直後に記録した高値115.43円に到達すると、短期筋の反動売り(利食い売り)が起こりました。
日経平均株価の軟調に推移した事、2/10(木)に発表される米1月消費者物価指数(CPI)を警戒されての事だと考えます。
ロンドン時間に入ると、ウクライナを巡る地政学的リスクが再度高まり始めました。サリバン米大統領補佐官がメディアに向かって、
「ロシアのプーチン大統領がウクライナへの攻撃を命じる可能性は十分にあり得る」
「早ければ明日かもしれないし数週間後かもしれない」
と発言。これにより米金利が上昇。それに伴いドル高圧力が入りました。
しかし東京時間同様、急ピッチな上昇が反動売り(短期筋の利食い売り)を呼びました。しかしECBのタカ派転換姿勢によりドル円は再び上昇を始めます。
ECBメンバーのオランダ中銀クノット総裁はメディアに向けて「早ければ第4四半期中の利上げを見込んでいる」と発言しました。
ラガルド総裁も、「インフレリスクは上向き」「資産買い入れの終了前に利上げが行われることはない」「政策のいかなる調整も緩やかなものとなる」と昨日発言しています。為替市場の下値は固まりつつありますね!
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