昨日のポイント
【2/8の為替相場のポイント】
- 株価の堅調な動きと米長期金利の上昇を材料にドル円は115.64円まで上昇
- 次回のFOMCの利上げ市場予想開始。0.5%利上げ案が強い。
- ドル円は続伸を予想。
- 本日FRB当局者の発言注意
2/8のドル円相場の特徴
8日(火)のドル円相場は堅調な値動きを見せました。
東京時間開始の朝、安値115.06円まで下げ幅を広げるも、そこから大きく反発しました。
- 株式市場の底堅い動き(リスク選好の円売り)
- 米金利上昇に伴うドル高圧力高まる(米10年債利回りが2019年11月以来の高値1.97%へ上昇)
- ウクライナ情勢を巡る地政学的リスクの高まり(ロシア軍・ウクライナ軍が各々軍事演習を実施)よりユーロが売られたことでドル高圧力が高まる
- 2/10(木)に発表される米1月消費者物価指数の期待感
これらが支援材料となり、東京時間から米国時間にかけて、ドル円は高値115.64円まで上昇しました。
また昨日、フランス中銀ビルロワドガロー総裁が
- 「フランスのインフレ率は向こう数カ月にかけて徐々に低下していく」
- 「インフレ率を目標とする2%近辺に戻すために、ECBと仏中銀があらゆる手段を尽くす」
- 「ECBに対する市場の反応は強すぎた」
などのタカ派発言が見られました。ECBは着実にタカ派姿勢に移行しています。
2/9のドル円相場の見通し
ドル円は米10年債利回りは2019年11月以来となる1.97%へ急上昇した事をきっかけに、一時115.64円まで上昇しました。
先週末金曜日に発表された米1月非農業部門雇用者数(NFP)や平均時給が力強い結果を示したことで、市場は米FRBが利上げやバランスシート縮小を急ぐのではないかと見ています。
FRBのタカ派傾斜が再燃する事は米国の金利上昇に繋がり、それは日米金利差拡大に繋がります。通貨は金利の低い所から高い所に移動するので、ドル円の上昇はある意味必然なのかもしれません。
本日、日本時間深夜0:30にボウマンFRB理事が講演されます。また同2:00にクリーブランド連銀メスター総裁も講演を控えております。
先週末金曜日の米雇用統計の結果を踏まえ、彼らは何を話すのでしょうか。両総裁がタカ派的発言が見られれば、米金利は更に上昇し、米ドル高は続伸するでしょうね。(1/4に記録した約5年ぶり高値116.36円をタッチすることはできるのでしょうか)
しかし一方で、市場の過度な織り込みを牽制する発言も他の米当局者から見られています。ロンドン時間からのアップサイドリスクに注意しましょう。
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