2/28のドル円相場のポイント
【ポイント】
- ドル円は115円台で急落と急伸を繰り返す展開に。方向感が見出せない。
- 週ロシアのSWIFTからの締め出しによるリスク回避の動きにより、ドル円は東京時間に一時115.08円まで下落。
- SWIFTにより資源価格が高騰。インフレ懸念によりリスク回避の円買いに次いで有事のドル買いが世界中で集中。ドル円は115.79円まで反発。
- NY時間に入ると米国はロシアに対して報復制裁措置を続けて発表。これにより米金利が低下。ドル円は114.89まで急落。
- 本日はバイデン大統領の一般教書演説、G7財務相・中銀総裁オンライン会議開催と米主要者の発言が多い。一時的なボラティリティに注意。
- 引き続きドル円は上昇することをメインシナリオと想定。
2/28の相場振り返り


週明け28日のドル円は、ロシアによる地政学リスクの増大により方向が見えづらい展開が続きました。
週末の2/26に、アメリカとEUはロシア大手銀行をSWIFTから締め出す金融制裁措置共同声明で発表。
これにより世界的にリスク回避の円買いが重石となり、ドル円は東京時間が開く前にはア一時115.08円まで下落してしまいました。
しかしこの後、資源価格が高騰。世界的なインフレ圧力がより高まり17日のFOMCの大幅利上げが予想され、有事のドル買い圧力が増加。これが短期筋のショートカバーとなり、ドル円は高値115.79まで反発しました。
買い止まりからの反発があると思われましたが、ロシアとウクライナの代表団が戦争終結に向けた協議を開始したとの報道が下支えとなり、ドル円のレンジ相場はロンドン時間も継続しました。
NY時間に入ると地政学リスクの再燃。アメリカはロシアに対して新たな制裁を発表。ロシア側も報復制裁を発表した事で株式市場の急反落し、これに嫌気が刺され、ドル円はこの日の安値である114.89円を記録しました。現在は反発を見せてます。
本日(3/1)の見通し
ロシア戦争による地政学リスクは依然として高鳴るものの、「リスク回避の円買い」からの「有事のドル買い」が目立ちます。
現在はこの流れが主要なトレードを形成してると考察します。本日もロシアとウクライナを巡るヘッドラインによる為替の乱高下は避けられないでしょう。
本日は
- バイデン米大統領の一般教書演説
- G7財務相・中銀総裁オンライン会議
- ISM製造業景況指数
が発表されます。
ロシア・ウクライナ問題でエネルギー価格が高騰する中、アメリカは17日のFOMCをどう乗り越えるのでしょうか?
市場では大幅利上げに踏み切るとの見方が増えつつあります。連銀の総裁たちは現状25bpの利上げ意見が多いですが、現状を考慮すると倍の50bpも十分あり得ます。
大幅利上げを受けて、マーケットはそれをどう受け止めるのでしょうか?緊張状態が続きます。
不安な人は不要なポジションなど持たない方が良いですね!
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