先週のドル円相場のポイント
【ポイント】
- 週後半にかけて115.82円まで上昇。2/15以来、約2週間ぶり高値圏を記録。
- ウクライナ地政学リスクの上昇が止まらない。エネルギー価格の上昇が止まらないことから世界的なインフレが懸念される。ロシア・ウクライナ間の停戦協議が行われるも先行き不透明。
- ロシアのザポリージャ原発攻撃・占拠及び米指標の冴えない結果により、ドル円は114円台後半まで急降下。
- インフレ懸念の高まりがリスク回避の円買いと有事のドル買いを呼んでいる。FRBのタカ派姿勢が強まるほどドル買い圧力が増す。
- ドル円相場のV字反発を予想。
先週の振り返り
先週のドル円は、114.60円から115.80円のレンジを彷徨いました。要因は以下10点をあげます。
- ロシア・ウクライナを巡る地政学的リスクの上昇(リスク回避の円買い→有事のドル買いへのシフトが目立つ。これによりドル円は下がれば上がる)
- ロシアがウクライナのロシアのザポリージャ原発攻撃。インフレを奪われるウクライナの状況にエネルギー価格がさらに上昇。リスク回避の円買い需要増。
- エネルギー価格高騰に伴う世界的なインフレ懸念(FRBによるタカ派姿勢が目立ちます。各連銀総裁の強気は発言は米長期金利を上昇させ、米ドル高を呼び込みます。)
- 2月の米ISM製造業景況指数良好(結果58.6、予想58.0)。ドル需要増。
- 一般教書演説の中でバイデン米大統領が「物価の抑制が最優先課題」と発言。政治側からの利上げ圧力によりドル需要増。
- 2月の米ADP雇用統計良好(結果+47.5万人、予想+37.5万人)。
- 2月の雇用統計良好(結果+67.8万人 予想40万人)であるが平均時給の上昇止まる(結果0.0% 予想0.5%)。
- 米主要株価指数に阿吽を呼びリスク選好の円売り再開。
- パウエル議長の「インフレ高止まりなら1回もしくは複数回の会合にわたり50bpの利上げを行い積極的に対応する」とタカ派発言。50bp利上げ示唆。世界的にドル需要上昇。
- 2月の米ISM非製造業景況指数が予想を下回る。(結果56.5、予想61.0)原油価格の上昇に消費意欲が下がり始めている!?
今週の予想
4日NY時間の引けにかけて大きく下落したドル円ですが、そこから反発見せています。
エネルギー価格高騰に伴う世界的なインフレ懸念から、FRBによるタカ派姿勢はさらに強固なものになると予想できるでしょう。
一方で日銀は金融緩和スタンスを明確化。黒田日銀総裁は2/24に「欧米と違って直ちに金融緩和の縮小に動くことはない」とハト派の発言を貫いています。
今まで何度も言ってきましたが、これらを背景とした日米金融政策の方向性の違いによる日米金利差の拡大、故のドル買い・円売り圧力は強まっていくでしょう。
私の考えとしては、ドル円のV字反発をメインシナリオとしています。
3/5よりアメリカはブラックアウト期間に突入します。これにより今週は米当局者発言が予定されていません。従って市場の関心は引き続きロシア・ウクライナを巡るヘッドライン一色となることが予想されます。
投機をメインとした高いボラティリティが予想されるので、1つ1つのトレードを慎重に行うことが大切ですね!ご無理はなさらず…..
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