今押さえておくべきポイント
【ポイント】
- 日銀の10年物国債の指し値オペでドル円が急上昇。東京時間終わりとロンドン時間開始の間で125.08円を記録。
- ロンドン時間の午後とNY時間開始の間で海外勢からの反動売りが強まり、ドル円は123円台まで下落。
- ドル円は1か月未満で約10円の上昇。まだドル高・円安トレンドのは継続していくと思考。
- 日米当局者からドル高牽制や円安牽制発言がそろそろ出てもおかしくないと考える。
3/28のドル円相場
週明け月曜日のドル円相場は急上昇からの急降下を見せました。
東京時間の午前、日銀は3/29から3/31の3日間、10年物国債の指し値オペを無制限で実施するとのサプライズ報道が入りました。
アメリカの10年物国債の金利が上昇しているように、日本の国債金利も小幅ではありますが上昇しています。この国債が0.25%をタッチすれば、日銀が未制限に国債を買い入れることが指し値オペです。詳しくは下記ツイートにて。
元より日米金融政策格差による日米の金利差が懸念されている中、この報道は円の需要を極めて下げました。
ロシア・ウクライナを巡る停戦協議の進展期待と株式市場の底堅い動きも相まって、ドル円は心理的節目の壁を簡単に突破していき、東京時間の夕方には125.08円を記録しました。約6年7ヵ月ぶり高値です!
海外勢の参入後は、流石に利食い売りが優勢されました。短期間で高騰した反動です。
昨日は強烈な円安進行を受けて松野官房長官ならびに榊原元財務官が
「最近の円安進行を含め、日本経済の動向を注視。為替はファンダメンタルズを反映し安定的な推移が望ましい。」
「130円までの円安は問題が生じる。130円まで円安が進むならば、為替介入や利上げでの円安阻止もオプションに入る。」
などの円安牽制発言が見られましたが、変化はなかったですね。ドル円相場に負けてます。
対策が遅いんだよなぁ……
3/29のドル円相場の見通し
ドル円は短期間で次々と大台を突破していきました。今月の始値が115.00円であったことを考えると、わずか1ヵ月経たない間に10円値上がりました。
ドル高円安の動きは今後も続いていくと思考します。その要因は次のとおりです。
【ドル高円安が続くと思う理由】
- FRBの利上げに対するタカ派姿勢が継続していること。(5月および7月FOMCでの連続大幅利上げを織り込む展開が予想されます。)
- 日銀による金融緩和の長期化(連続指値オペの通告により円安容認が続く。)この2点から日米金融政策の方向性の違いが生まれ日米名目金利差が拡大し、ドル高・円安を呼ぶ事。
- ロシア・ウクライナを巡る地政学的リスクの後退(おそらく一時的)(トルコで開催される停戦協議の進展が期待されています。これによりリスク回避ムードが後退し、リスク選好の円売りが際立つ。)
- 本邦貿易赤字の拡大が懸念される中、今後も悪化する懸念がある事(円安と資源高で本邦経常収支悪化試続けています。)
- 本邦輸入企業が強烈な円安からドルの買い増し(急ピッチで進むドル高・円安を受けて本邦輸入企業のドル買いが更に活発化します。)
以上5点の理由からドル円の続伸を考えざるを得ない状況となっております。よって私は、当面ドル高・円安トレンドは今後も継続していくと推測します。
しかしながら、ドル円の125円は今までの簡単に突破できた壁とは少し違うと考えております。
過去の歴史を見るとドル円相場が125円をタッチする時、要人たちの発言が目立ちます。(今と時経済の環境は異なりますけどね….。2015年6月にドル円は125円を超えようとした頃、オバマ大統領がドル高牽制発言。黒田総裁も円安牽制発言する場面が見られました。)
昨日の急激な円安により各所関係者が動き出す理由は整ってます。日米首脳・日米政府関係者・日米当局者など、ドル高牽制や円安牽制発言が出てくる場合に、今まで出遅れた円安へのサポートが発生しうる可能性は十分考えられます。
急な変動は注意が必要です。お気をつけて!
本日も良いトレードを!
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