今押さえておくべきポイント
【ポイント】
- 株価の軟調な推移とFOMC議事要旨のタカ派的内容によりドル円は一進一退。
- テクニカルの地合いは強く、3/28に付けた高値125.11円は視野入りしていると考える。
- ファンダメンタルは日米金融政策の方向性の違いがドル円上昇を強く支援。
- 本日の予想レンジ:123.35円 – 124.50円
昨日(4/6)のチェック項目
FOMC議事要旨(3/15ー3/16開催分)
0.5%の大幅利上げが正当化と指摘していたことが明らかとなった。
バランスシート縮小に関しては、縮小幅の上限は月950億ドルが妥当。国債が月650億ドル、MBSが300億ドルの縮小を支持しているとのこと。
発表直後はドル売りの反応が強まったが、次第にドル買いが強まっている。

昨日のドル円相場の特徴

6日のドル円相場は、東京時間の午前中に到達した高値圏で一進一退を繰り返しました。
昨日、ハト派の急先鋒として知られるブレイナード理事がタカ派発言を行った事で、米国10年債利回りは約3年ぶりの2.65%へ急上昇。日米金融政策格差に拍車がかかりました。
【ブレイナード理事の発言抜粋】
- 「バランスシート圧縮を5月に急ピッチで始める」
- 「前回と比べてもかなり急速な圧縮を想定している」
これらを背景に昨日の東京時間は、ドルが買われ円が売られた事でドル円は大きく上昇。この日の高値124.06円を記録しました。
しかし東京時間午後になると買い圧力が一巡し、伸び悩む展開が続きます。ロンドン市場に入っても、ドル円に大きな動きは見られません。
他通貨の動きを見ると、昨日に大きく買われたオセアニア通貨の売りが目立ちます。ユーロが大きく買われた所を見ると、欧州とオセアニアで通貨間の出戻りが大きいと考えます。

- 欧州市場並びに米国市場の株式市場は軟調推移。これによるリスク回避の円買い。
- ロシア・ウクライナのヘッドライン並びに米金利急上昇に伴うドル買い。
これら2つの要素がFOMC議事要旨の発表前まで反発を繰り返しました。
その結果、NY時間の午後にかけて、ドル円はこの日の安値123.50円まで反落する場面がありました。
しかしそれも一瞬で、FOMC議事要旨が発表されるとドル買い圧力が強まりました。
今回のFOMC議事要項より、
- 多くの参加者が年内1回以上の50bpの利上げが正当化される公算と指摘された事。
- 1カ月あたりの縮小上限は950億ドルが適切となる公算された事。
など、今までの不確定要素が消えた事が安心材料となりドル円は再び上昇。123.70円代まで回復しました。
4/7のドル円相場のポイント
今回のFOMC議事録公開にて、50bpの利上げと月950億ドルペースでのQTに動く可能性が高まりました。マーケットはすでに織り込み済みだったこともあり、反応は小さかったですね。
目先の米政府の動向は把握できたので次は日銀の動向が焦点になります。
そこで円の動向を左右する重要なポイントとなるのが「日銀指値オペ」です。10債利回りが0.25%になれば、指値オペが再発動する可能性があるでしょう。
30年債の入札動向など、円安に動くトリガーはいくつかあるため、円安主導によるドル円高が進む可能性があります。
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