今押さえておくべきポイント
- 米国時間にかけてドル円は高値124.01円到達。引けにかけて124円突破。
- FOMC議事要旨に継ぎ、ECB議事要旨もタカ派見解。
- 各国でロシア制裁の強化が相次ぎ、米長期金利が再び上昇。
- ドル円の続伸をメインシナリオと想定。
- 本日の予想レンジ:123.50円 − 124.50円
昨日のドル円相場の特徴

7日のドル円は124円の壁突破を何度も挑戦する場面が見られました。
- 中国の新型コロナウイルスの感染拡大(主要都市でロックダウン措置継続)
- 日経平均株価の大幅下落(リスク回避の円買い圧力)
一昨日に引き続き、昨日もこれらが重みとなり東京時間朝方、ドル円は本日の安値123.47円まで下落しました。その後は小幅に上昇するも東京時間に大きな動きは見られませんでした。
ロンドン時間に入ると、流れが生まれます。3/10に開催されえたECB理事会の議事要旨にて、
- 「多くのメンバーが現在のインフレ率は非常に高いと認識している」
- 「金融政策正常化に向けたさらなる措置が即座に必要となる」
などのタカ派的見解が示されレました。これにより欧州債利回りが急上昇、短期筋のショートカバーが支援材料となり、ユーロの買いが加速。これに連られてドルと円の需要も上昇して行きます。
しかし米国勢が参入する頃から、ユーロは下落。ドル買い路線に変更されます。
- ロシア・ウクライナを巡る地政学的リスクの長期化(欧米諸国とロシアの対立激化の思惑)
- 欧州経済の先行き不透明感(欧州経済はロシア経済的な結びつきの強い為)
- 欧米金融政策格差を背景としたユーロ売り・ドル買い圧力
これらが、米国時間にユーロが反発しない理由と考えます。

- 米国時間においては、米10年債利回りが2019年3月以来となる2.66%まで急上昇。
- 米新規失業保険申請件数(結果16.6万件、予想20.0万件)も良好な結果を示してます。(1968年11月以来の低水準を記録)
- 株式市場もディフェンシブ銘柄を中心に堅調推移。

これら世界の流れがドル円の支援材料となり、NY時間にドル円は124円の突破を何度も挑戦する場面が見られました。
引けにかけて小反落するも下値は堅い様子です。

4/8のドル円相場のポイント
昨日の米金利上昇に比較して、ドル円の上昇幅は0.1%と落ち着いた値動きでした。
織り込み済みだったとは言え、FOMC引き締め加速と指値オペ発動可能性を見込むと、もう少しドル円は上昇しても良さそうでした。
ウクライナ情勢と仏大統領選を控えた中でユーロが軟調していることもあり、ドルには引き続き資金が集中。
まさに、金利的にも地政学リスク的にも「有事のドル買い」が発揮しています。
ファンダメンタル的には、引き続きドル円の上昇が期待できます。
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