今押さえておくべきポイント
【ポイント】
- ドル円は米国時間に約6年10カ月ぶり高値125.76円を記録。日銀は緩和を継続。円安容認姿勢も変わらず。米長期金利は再び上昇。次の目標は2015/6/5の高値125.86円の壁。
- ドル円はテクニカルの地合い極めて強い。
- 本日21:30に米3月CPI発表、25:10にブレイナード理事が講演。要注意!
- 本日の予想レンジ幅:124.80円 – 126.10円
4/11のドル円相場の特徴

週明け11日のドル円は大幅続伸しました。
この日の東京市場は、寄りつき早々に日銀による金融緩和の継続方針が再度目立ちました。
黒田総裁が
コロナの影響を注視し、必要なら躊躇なく追加緩和」 「政策金利、現在の長短金利の水準またはそれを下回る水準で推移することを想定」
と発言したことに加えて、日銀大阪支店長並びに日銀名古屋支店長も「円安は全体的にプラス」との円安容認発言。
驚異的なインフレ率の上昇により、FRBのタカ派姿勢が強まる中、上記2つの発言は日米金融政策の方向性の違いを再度強調させ、米金利上昇に伴うドル買い圧力は東京時間とロンドン時間で一気に強まる結果となりました。

ロンドン時間の午後に入ると、
- ロシア・ウクライナ情勢を巡る地政学的リスク(欧州経済の先行き不透明感)の長期化懸念
- 明日21:30に予定されている米3月消費者物価指数の結果
- 翌の1:10から始まるブレイナード理事講演の発言懸念
これらが重石になり動が少し弱まります。
NY時間に入ると、米10年債利回りが急上昇。2019年1月以来となる2.78%を記録します。

投機勢は直近高値突破に伴うショート勢のストップ買い(3/28に記録した直近の高値125.11円が突破されたことで、逆張り勢がストップ買いを行います)が支援材料となり、ドル円は米国時間朝方にかけて、約6年10カ月ぶり高値125.76円を記録しました。
その後、引けにかけて小反落するも下値は堅く、現在125.40円辺りを推移しています。
※4/12のドル円相場のポイントはお休みさせていただきます。
申し訳ございません!
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