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保険

損害保険の選び方を種類別に解説

私たちが加入している保険は、大きく「損害保険」と「生命保険」の二つに分かれます。

「生命保険」は人保険といわれており、人の「死亡リスク」と「病気やケガの入通院リスク」などをメインに保障する保険です。

一方、「損害保険」は、簡単に言うと「生命保険」以外の全ての保険と位置づけられており、人保険だけではなく、モノ(財物)に対する補償や賠償に対する保険です。

この記事では、損害保険の特徴とその選び方について解説します。

損害保険が必要な理由

それぞれの損害保険でカバーする補償範囲は広く多岐にわたっています。また、「サイバーリスク」など、時代の変化とともに新たなリスクも生まれています。

それでは、なぜ損害保険が必要とされるかをまとめてみます。

リスクに備えることができる

補償範囲の広い損害保険によって、さまざまなリスクに備えることが可能です。私たちの日常生活を取り巻くリスクには、下記のとおり、主に4つのリスクがあります。

人的リスク生命保険分野も含めた人に対するリスクです。例えば、「死亡リスク」、「入通院リスク」、「介護リスク」など、私たちの身体に万一のことが発生するリスクです。
財物リスク自然災害や偶然の事故で、私たちが所有している財物(モノ)が壊れてしまった場合のリスクです。自宅、自動車、パソコンなど、さまざまな財物に対するリスクが考えられます。
賠償リスク万一、自分の不注意などの理由で、相手の人にケガを負わせてしまったり、相手の所有する財物(モノ)を壊してしまった場合に、相手に対して賠償(弁償)しなければなりません。これ以外にも、賠償リスクにはさまざまなシーンが考えられます。
その他リスク人的リスク、財物リスク、賠償リスク以外が「その他リスク」になりますが、主に突発的なことが原因で発生する費用と位置づけられるケースが多いです。

あらかじめ損失と必要保証額を確定できる

損害保険の世界では、保険料1,000円の価値が保険金1億円の価値に変貌するようなケースがよくあります。例えば、保険料1,000円を支払った損害保険で、実際に事故が発生し、相手方への賠償金支払いで1億円の保険金となるケースです。

損害保険では必ず「保険金額」や「支払い限度額」が設定されていますので、万一のリスクに対し、いくらの金額まで補償されるかが明確になります。

損害保険の種類と選び方

損害保険はそれぞれのリスクに応じて保険の種類は異なります。では、主な5つの損害保険とその選び方について紹介します。

火災保険の選び方

火災保険は台風などの自然災害で建物が壊れてしまった場合などに補償される保険です。

火災保険は、まず、保険の対象(目的)を選択します。個人の場合は、「建物のみ」、「家財のみ」、「建物と家財」のいずれかで対象を決めます。

次に補償範囲を設定します。火災保険は、主に下記5つの補償が対象です。

  1. 火災、落雷、破裂・爆発の補償
  2. 風災、雹災(ひょうさい)、雪災の補償
  3. 水災の補償
  4. 外部からの衝突、水濡れ(みずぬれ)、盗難、等の補償
  5. 破損・汚損などの補償

通常多い火災保険の補償タイプは、①と②のみを補償するスリムプラン、①~④を補償するスタンダードプラン、①~⑤全てを補償するオールリスクプランの3プランで構成している保険会社が多いです。

地震保険の選び方

地震保険は、主契約の火災保険に付帯する形式で加入しますので、地震保険単独では加入できません。また、地震保険で補償される保険金額は主契約の火災保険金額によって範囲が決まっており、主契約の30~50%の範囲内で地震保険金額を設定します。ただし、建物は5,000万、家財は1,000万限度となっています。

自動車保険の選び方

自動車保険は、主に「賠償リスク」、「人的リスク」、「財物リスク」の3つのリスクに備える保険です。

自動車保険の補償は、主に下記の3つです。

  1. 対人賠償保険・対物賠償保険
  2. 人身傷害保険・搭乗者傷害保険
  3. 車両保険(オールリスク型/エコノミータイプ型)

自動車保険のほとんどの契約者は、①の補償には加入しています。①に加えて、②の運転者や同乗者のケガに対する補償、③の事故による自動車そのものの補償を選んで加入します。

傷害保険の選び方

傷害保険は疾病以外のケガに対して補償される保険で、死亡保険金額、入院日額、通院日額をそれぞれ設定して加入します。また、最近では、医療保険に近い、疾病も補償する「傷害疾病保険」を扱っている保険会社もあります。

賠償責任保険の選び方

日常生活における賠償事故(自動車に関する賠償事故や仕事中の賠償事故は除く)を補償するのが、賠償責任保険(個人賠償責任保険)です。最近は個人賠償責任保険として単独で販売している保険会社は少なく、自動車保険や火災保険などに付帯する「日常生活賠償責任保険特約」として加入するケースが多いです。

まとめ

今回は主に損害保険の補償面を中心に解説しました。

損害保険は、皆さまが備えておきたいリスクから損害保険商品を選ぶほうが、皆さまにとって最適な保険商品を選択可能です。

潜在的なリスクを顕在化し、保険でカバーできる部分を少なくとも把握しておくことが重要です。

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