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今更知っておきたいTOPIXニューインデックスシリーズ

TOPIXとは

日本株投資をしてTOPIXを知らない方はいらっしゃらないと思いますが、簡単におさらいします。

名称TOPIX
(Tokyo Stock Price Index)
対象銘柄東証市場第一部に上場する内国普通株式全銘柄
算出方法浮動株時価総額加重型
算出開始日1969年7月1日
起算日・基準値1968年1月4日・100ポイント

「東証市場第一部」はいわゆる「東証一部」のことです。

「内国普通株式」は、東証には外国の株式も一部上場していますが、それらはTOPIXの対象とはならないこと、またREITやインフラファンド、ETFはTOPIXの対象にはならないということです。

「全銘柄」は厳密には違っていて、例えば今月東証一部に直接上場したり、他市場から東証一部所属になった場合、TOPIXの算出対象となるのは2月最終営業日からです。

指数の算出は時価総額加重平均型で、算出対象の株式数浮動株です。

発行済株式数ベースの時価総額で算出するわけではありません。

この辺りは指数のガイドブックに掲載されています。

TOPIXニューインデックスシリーズ

この言葉は耳慣れない方いらっしゃると思います。

TOPIX の算出対象を、各銘柄の流動性と時価総額に応じて以下の区分に分類したものです。

  • TOPIX Core30
  • TOPIX Large70
  • TOPIX 100(大型株指数)=Core30 + Large70
  • TOPIX Mid400(中型株指数)
  • TOPIX 500=TOPIX100 + TOPIX Mid400
  • TOPIX Small(小型株指数)
  • TOPIX Small500
  • TOPIX 1000 =TOPIX500 + TOPIXSmall500

表にすると以下のとおりです。

出所:JPX

銘柄ごとの区分は毎年10月に見直され、公表されます。

出所:JPX

2021年秋以降パフォーマンスに違いが出ている

この区分を記事にした理由は、実は大型株、中型株、小型株指数を比較すると2021年秋以降、パフォーマンスに差が出てきているからです。

2021年秋以降総じて軟調ですが、その中でも赤の大型株指数が明らかに優位です。

出所:株探

これが意味することはマーケットが総じて軟調な時には、相対的に大型株の方が優位ということです。

大型株が大型株でいられるのにはややおおざっぱですがそれなりに理由があると考えています。

  • コンスタントに稼いできた実績と、今後も稼ぐ力がある(と投資家に判断されている)
  • 日本株の投資主体である海外の投資家が評価している
  • アナリストのカバレッジは大型株が中心になるので、投資判断に関する情報が相対的に多いため、将来予測を比較的立てやすい
  • 機関投資家のユニバースはせいぜいTOPIX500で、その中から絞り込まれて投資される。

結果、日本株のポジションを持つならとりあえず大型株からという意思決定になりやすいわけです。

米国株なら、アップル(AAPL)やマイクロソフト(MSFT)をとりあえず買っておこうという感覚に似ているでしょうか。

大型株の条件≒S&P500の採用条件

先日S&P500指数採用ルールについて書かせていただきました。

時価総額131億ドル以上

というルールがありました。

時価総額131億ドルを日本円にすれば、2022年1月現在の為替レートで換算すると約1兆5000億円ぐらいでしょうか。

実は日本株の大型株指数構成銘柄であるTOPIX100がほぼこの条件に合致します。

いいかえると、時価総額基準で日本株を区切ると100銘柄ぐらいしかS&P500の条件に合致しないということです。

米国株のユニバース(投資対象)がS&P500だとして、同様の要件を日本株に求めるのならば機関投資家の視野に入っているのはTOPIX100ぐらいしか該当しないということです。

そして、軟調相場が上昇に転じるときも、先に資金が入るのはTOPIX100、ひいてはCore30採用銘柄になりがちです。

「小型株よりは大型株の方が軟調相場では相対的に強い傾向がある」と覚えておくと、軟調相場も乗り切りやすくなると思いますし、何買おう?と悩んだ時のユニバースはTOPIX100と覚えておくといいでしょう。

東証1部上場銘柄のTOPIXニューインデックスシリーズの区分はこちらで確認してください。

市場再編後のTOPIXニューインデックスシリーズ

なお、大型、中型、小型株指数を総称して「東証規模別指数」と呼ばれますが、これらとTOPIXニューインデックスシリーズは2022年4月の東証の市場再編後も、継続して算出されます。

出所:JPX

ただし、流通時価総額100億円未満の銘柄はTOPIXにおけるウエイトが段階的に減少していくことになっています。特に小型株指数採用銘柄に該当しそうなルールだと覚えておきましょう。

出所:JPX

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おせちーず

おせちーず

CFP、FP1級、日本証券アナリスト協会認定証券アナリスト

#セミリタイア #サイドFIRE な"ゆるワーカー"/CFP、FP1級、日本証券アナリスト協会認定証券アナリスト/TOEIC950/サッカーは雑食だけど川崎Fサポ/MBAホルダー/がんサバイバー/投資歴約31年/旅/某大学非常勤講師 #優待 #おせちーずファーム #花「おせちーず」は自宅のぬいぐるみたちの総称 | フォロワー7,700人(2021年11月時点)

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