かつて地方公務員でした
筆者はかつて市町村職員でした。
大学を卒業後21年半は民間企業で働いていたのですが、わけあって地方在住の私の父がいる場所の近くで過ごしたいと考えたときに、とりあえず思い浮かんだのが地方公務員で、たまたま年齢制限ギリギリで受験できる自治体が、現在の居住地の職員だったのです。
ありがたいことに社会人経験者枠で採用していただき、5年半ぐらいお世話になりました。
正直、くたびれたなぁと思った頃、働かなくても生活できるかなぁと思える程度の資産ができていたので、フルタイムワークを卒業させていただいたのが2020年3月末のことです。
「役所」の役割
市町村職員の仕事は、実に多岐にわたります。
住民の生活と命の維持、道路や橋などのインフラの維持、図書館や学校給食。
これらはすべて市町村職員の仕事です。
道路や橋は国の持ち物だったり、都道府県の持ち物だったりする場合があるので、必ずしもすべてが市町村の管轄ではありませんし、図書館も都道府県立があるので、図書館と言えばすべてが市町村の管轄ではないのですが。
自治体によっては病院や公共交通も運営しています。水道も自治体の運営に寄ることがほとんどです。
住民の防災対策と災害対応もプライマリーには市町村職員の仕事です。
私が所属していた自治体では、気象台が〇〇警報を発令すると、あらかじめ決められた役割の方は警報が解除されるまで庁舎で待機するという決まりもありました。
もちろん、避難所の運営も市町村職員の担当です。
市町村職員は人間の生活にとって最も基礎的な部分を維持・運営することが仕事です。
ディフェンシブセクターを担うのが公務員
国家公務員ならば、国をデザインするのが仕事かもしれません。
一方、市町村職員はもっとミクロな部分を担っています。
市町村職員として働き始めてからそんなことに気づきました。
そして、同時に一投資家でもあった私は「公務員が担う分野は究極のディフェンシブセクターだ」とも思うようになりました。
やや大雑把ですが、無くなったら困るものを管轄しているのが公務員と言えます。
福祉やインフラ維持がいい例です。蛇口から安全な水がでなくなったら、誰もが困るわけです。
だから、水質検査はものすごく神経質になっていますし、ダムの水量と天候を常に気にしています。
この事実に気づいてから、一投資家として一つ方針が立ちました。
無くなったら困るものに関わる企業は、マーケット低迷時にも相対的に強いはずです。
ならば、そのような企業を探して投資しようと。
もともとディフェンシブセクター銘柄が結構好き
公務員になる前は証券アナリストでしたので、自由に個別株売買をできなかったのですが、公務員になってからは執務中以外は取引が可能になったので、少しずつ取引を再開しました。
筆者はかねてからディフェンシブと呼ばれる銘柄が好きでした。
食料品はその株主優待も魅力に思えて、ちょくちょく買ったものです。
日清食品HD(2897)や味の素(2802)はもう何年も持っています。
JT(2914)も、もう6年ぐらい持っているでしょうか。
通信セクターもディフェンシブですね。
KDDIはもう5年ぐらい持っていると思います。
そんな筆者が公務員になって新たに開拓したディフェンシブ銘柄がいくつかあります。
気になる方は、こちらの記事をご参考ください。
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