初めて不動産投資をする人は、何から手を付けてどのように運営したらよいのかわかるでしょうか。
不動産投資は、物件選びから始まって融資・入居者募集・修繕そして最終的には売却までさまざまな仕事があります。
そんな時に信頼できる相談先があれば、安心して不動産投資ができます。
そこでこの記事では、不動産投資をするときの相談先の選び方や前もって準備すること・よくある相談などについて解説します。
不動産投資の相談先
不動産投資の相談先は、相談する内容によって異なります。ここでは4つの相談先およびその特徴について説明しましょう。
不動産投資会社
不動産投資会社は、物件選びから売却まで経営全般について、長期にわたって相談できます。また直ちに不動産投資ができないような場合でも、参考になる情報を得ることができます。
主な相談内容としては、優良物件の選定や売買契約・経営についての悩み・売却など多岐にわたります。
不動産投資マッチングサービス
不動産マッチングサービスとは、不動産を売却したい人と購入したい人を結び付けるサービスです。
不動産仲介会社に依頼せずに、直接交渉することも可能で、物件探しや売買などについてのアドバイスを受けられます。
FP事務所
ファイナンシャルプランナーはお金についての専門家で、資金計画や収支計画・税金・ローン契約などについてアドバイスを受けられます。
また不動産投資だけではなく、関連性のある金融や、相続・保険・年金などについても幅広い視点で相談を受けられます。
税理士
税理士は税金についての専門家で、不動産取得税や所得税・固定資産税・登録免許税などについて疑問の点や節税などについて相談できます。
また不動産投資は確定申告をしなければなりませんが、申告をする際には、サポートを受けられます。
不動産投資の相談先選びのポイント
不動産投資の相談先はどのようにして決めたらよいか、ポイントについて解説しましょう。
営業歴・業績を確認する
良い相談先を探すポイントは、今まで営業してきた業歴や業績を確認することです。
長年営業をしてきたということは、顧客からの信頼を得ている証拠です。また業績が良いということは、顧客が多く繁盛していることにほかなりません。
営業姿勢を注視する
何の商品でもそうですが、一方的に自分の意見を押し付けるのは避けたほうが良いでしょう。
顧客の立場に立ってメリット・デメリットを説明し、一緒に問題を解決してくれる信頼のできる相談先を見つけるようにしましょう。
口コミ・評判を調べる
口コミや評判はあてにならない場合もありますが、情報件数が多い場合には参考になります。
口コミや評判は、ほかの人に役立つ情報を提供したいという気持ちからのものが多数です。
したがって口コミや評判を調べて、不動産投資の参考にしましょう。
不動産投資の相談前に準備すべきこと
何も考えず準備なしで相談しても、良い答えは得られません。
相談するには収益物件の情報や自分の属性・信用力などを把握し、どんなことを相談したいのかきちんとまとめておきましょう。
不動産投資の目的を明確にする
相談をする前に、何のために不動産投資をするのか、目的を明確にしておくと相談がスムーズにいきます。
老後の資産形成が目的なのか、小遣い程度でよいのか、目的により投資法は異なります。
したがって相談をする前に、自分の考え方をまとめておきましょう。
自分の信用力を確認する
相談をする際には、自分の預貯金と属性をきちんと把握しておきましょう。
通常不動産投資を行う場合には、20~30%程度の頭金が必要です。
しかし物件に担保力があり属性が良ければ、頭金が不要なフルローンやオーバーローンが可能な場合も…。
情報サイトでシミュレーションする
WEB上では不動産投資を行う場合の収支を計算するシミュレーションサイトが多くあります。
物件価格や想定空室率・自己資金・借入額・借入金利などをインプットすれば、家賃収入や返済額・総返済額・利回りをシミュレーションしてくれます。
収支試算の結果をもって相談すれば、アドバイスも受けやすいでしょう。
デメリット・注意点をインプットする
不動産投資にはリスクは必ずあるので、自分の属性や物件の良い点だけではなく、デメリットや注意点をきちんと把握しておかなければなりません。
自分の欠点をよく掴まず相談すると、相談者は良いアドバイスができず、後でとんでもない失敗を犯すとこともあり得ます。
不動産投資でよくある相談
それでは不動産投資でよくある相談について見ていきましょう。
一戸建て・区分・一棟どれが良いのか
一戸建て・区分・一棟どれを選ぶかは、それぞれのメリット・デメリットと自分の属性や自己資金をよく考えて決めましょう。
区分投資は、低予算から始められ管理しやすいですが、大きな収入が得られないのがデメリットです。
一棟投資のメリットは、大きな収入を得られる可能性がありますが、購入費用や維持管理費が高く掛かります。
一戸建ては、入退去の頻度が少なくコストがあまり掛かりませんが、利回りは一般的に低くなります。
新築と中古どちらが良いのか
新築のメリットは、購入費用は掛かりますが、物件の担保価値があるので、融資を受けやすい点です。
中古は購入費を抑えられますが、購入後修繕費が掛かる恐れがあります。
どちらが良いかは、資産や属性・物件の状況を見て判断しましょう。
いくら融資を受けられるのか
どの程度の融資を受けられるのかは、自己資金や属性・物件の担保力によって決まってきます。
人気のあるエリアの優良物件であれば、自己資金を投入しなくても全額ローンで賄える場合もあるでしょう。
ランニングコストはいくらかかるのか
不動産投資は物件を購入したらそれで終わりではなく、ランニングコストが掛かります。
固定資産税や都市計画税は毎年支払わなければなりませんし、収益物件の管理費は毎月支払う必要があります。
また修繕費・入居が決まった場合の広告費は都度支払わなければなりません。
どのくらい節税はできるのか
不動産投資では、修繕費や火災保険料・減価償却費などを経費として計上できるので、所得税や住民税を抑えることが可能です。
また贈与税や相続税いついても、節税できる可能性があります。しかし節税を目標とする不動産投資は、リスクがあるので避けたほうが無難です。
まとめ
不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンの投資と言われています。
元本を大きく毀損するリスクは小さいですが、業者選びを失敗するとひどい物件を高い手数料で購入する可能性があります。
不動産投資で成功するためには、信頼できる業者をしっかり見極めるようにしましょう。
コメント