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【CAT銘柄分析】キャタピラーの株価・事業内容・強み・弱み

キャタピラーの株価

※スマートフォンの場合、画面を横にすると競合の株価状況が表示されます

会社名Caterpillar Inc.
代表者JIM UMPLEBY
本社米国イリノイ州
設立年1925年4月
業種工業
社員数97,300人
HPhttps://www.caterpillar.com/

キャタピラーの財務状況

直近の財務状況

※損益計算書は直近12ヶ月

売上高・経常利益の推移

四半期決算書より筆者作成

地域別売上構成比

【CAT地域別売上構成比】

  • 米国:39%
  • 米国以外:61%

キャタピラーの事業内容

【キャタピラーの事業内容】

  • Energy & Transportation(エネルギー・運輸):40.9%
  • Construction Industries(建設機械):39.6%
  • Resource Industries(資源産業):18.5%
  • Financial Products(金融):極少数

Energy & Transportation(エネルギー・運輸)

エネルギー・運輸事業は次のように定義づけられています。

Our Energy & Transportation segment supports customers in oil and gas, power generation, marine, rail and industrial applications, including Cat® machines. The product and services portfolio includes reciprocating engines, generator sets, gas turbines and turbine-related services.

「エネルギー・運輸事業では、ガス・電力発電・海洋・及び鉄道産業向けに、エンジン・発電機・ガスタービンなどを扱っています。」

引用元:2020_Caterpillar_Annual_Reportより意訳

同事業では、キャタピラーは大型エンジン製造を強みとしており、これまで2,000万機以上の製造実績を誇ります。

一方で、キャタピラーのほとんどの売上を占める欧米諸外国では、排出ガスを始めとする環境問題に強い関心を抱いているため、年々排ガス規制が強まっています。

新しい排ガス規制が適応されるとその基準を満たした新製品を開発・展開する必要があることから、開発費用が高騰している弱みもあります。

エネルギー・運輸事業の売上の多くは欧米地域から成り立っているので、同社の製品需要を見る上では、同地域の設備投資動向はチェックしておく必要があるでしょう。

【エネルギー・運輸事業の競合例】

  • Cummins Inc.
  • Deutz AG
  • INNIO
  • GE Power

Construction Industries(建設機械)

建設機械事業は次のように定義されています。

Our Construction Industries segment is primarily responsible for supporting customers using machinery in infrastructure, forestry and building construction. The majority of machine sales in this segment are made in the heavy and general construction, rental, quarry and aggregates markets and mining.

「建設機械事業では、インフラ・林業・建設会社向けに、重機械を提供しています。」

引用元:2020_Caterpillar_Annual_Reportより意訳

建設機械事業はアジア地域の売上が多く、新興国への進出を積極化しています。

しかし、Annual Reportにもあるように、アジア地域など新興国の顧客は機体の長期的な生産性よりも販売価格を重要視する傾向があります。アフターフォローや製品間の連携力が売りのキャタピラー製品はイマイチ刺さりづらい傾向にありました。

そこで、中国のShandong SEM Machinery社を買収し、アジアに根付いたブランドである”SEM”を立ち上げ、あらゆる顧客層に対応できる土台を築くこと成功。

この戦略が功を奏し、今ではアジア諸国を含むほとんどの国々でビジネスを展開できるようになりました。

【建設機械事業の競合例】

  • CASE (part of CNH Industrial N.V.)
  • Deere Construction & Forestry (part of Deere & Company)
  • Doosan Infracore Co.,Ltd.
  • Hitachi Construction Machinery Co., Ltd.
  • Hyundai Construction Equipment Co., Ltd.

Resource Industries(資源産業)

資源産業事業は、次のように定義されています。

The Resource Industries segment is primarily responsible for supporting customers using machinery in mining, heavy construction, and quarry and aggregates. Caterpillar offers a broad product range and services to deliver comprehensive solutions for our customers.

「資源産業事業では、鉱業や重機械使用者に対して、幅広い製品やサービスを提供しています。」

引用元:2020_Caterpillar_Annual_Reportより意訳

資源産業事業は、全事業の中で最も新興国の売上割合が高い事業であり、先述した顧客特性(長期的な生産性より値段を重視する特性)が一層反映される状況にあります。

そこでキャタピラーは、機械の主要部品の統合性とデザイン性を高めることで競争優位を保ち、現在高いシェアを握っています。

【資源産業事業の例】

  • Deere Construction & Forestry (part of Deere & Company)
  • Epiroc AB
  • Hitachi Construction Machinery Co.
  • Komatsu Ltd.
  • Liebherr-International AG

キャタピラーの強み

【キャタピラーの強み】

  • 柔軟性の高い生産体制
  • ディーラー・サプライヤーとの強固な関係
  • 安定的なキャッシュフロー

柔軟性の高い生産体制

キャタピラーは、ほとんどの生産活動を自動化しているため、需要量に合わせて柔軟に製品を提供することができます。

市況に合わせて機動的に生産コストを調整できるため、利益を生みやすい体質となっています。

米国では人件費の高騰が多くの企業を苦しめていますが、キャタピラーのような生産体制が自動化されている企業にとっては影響は比較的限定的であるため、この点でも他社より優れていると言えるでしょう。

ディーラー・サプライヤーとの強固な関係

ディーラー・サプライヤーとの強固な関係もキャタピラーの強みです。

キャタピラーの製品は品質がとても高いことに加え、リースや安価版ブランドも展開しているため、幅広い顧客層に対応できる点が強みです。ディーラーは、キャタピラーの製品を扱えないと戦えない状態となっています。

そのため、キャタピラーは世界各国のディーラーとのコネクションを有しています。

また、サプライヤーとも圧倒的な信頼基盤を築いており、同社が実施した「サプライヤー行動規範」への遵守率を図るアンケートでは、90%以上の顧客がしっかり守っていると回答しています。サプライヤーのキャタピラーへの忠誠心が伺えますね。

ディーラーやサプライヤーとの関係が強いと、その企業の製品を優先的に販売・供給するようになり、インセンティブもしっかり払うことでさらに忠誠心を高め、より販売・供給するようになります。

製品とサービスの良さが、生産体制・販売体制を盤石にしているのです。

安定的なキャッシュフローの獲得

建設機械への需要は、設備投資がなくならない限り発生します。ビル開発、道路整備、工場設立など建設機械の需要は多岐に渡ります。

そのため、安定的なキャッシュフローを見込むことができるのです。

株価が上昇基調にもかかわらず1株あたり配当金額が年々高まっているのは、安定してキャッシュフローを生み出せるビジネスモデルが背景にあるのでしょう。

出所:2020-Cat-Databook

キャタピラーの弱み

【キャタピラーの弱み】

  • 設備投資動向に左右される
  • 在庫管理資金が負担となっている

設備投資動向に左右される

建設機械需要は企業の設備投資意欲によって大きく左右されます。

需要に応じて生産体制を柔軟に変更できても、あくまで変動費への対応であり、固定費に関する部分は即座に対応できません。対応できるのは利益率の部分であり売上自体は景気動向に依存してしまいます。

今では世界各国に事業展開しているので地域リスクの分散は図られていますが、各国の景況感には注意が必要です。

在庫管理資金が負担となっている

在庫管理資金への負担も、キャタピラーの経営コストを高める原因になっています。

Our business is subject to the inventory management decisions and sourcing practices of our dealers and our OEM customers.

「当社の事業はディーラーやOEM顧客の在庫管理体制等に影響を受けている」

引用元:2020_Caterpillar_Annual_Reportより意訳

Annual Reportでも公言しているように、ディーラーやOEM顧客がどのように在庫量を調整するかによってキャタピラーの売上は大きく変動します。

在庫量が過剰になっていると判断されれば納入を延期するでしょうし、反対に在庫が足りないと判断されればより発注されるでしょう。

キャタピラーは多少の値下げ等で対応するケースもありますが、いずれにしろサプライチェーンの在庫管理体制が同社の売上に大きく影響を与えていることは間違いありません。

キャタピラーの大株主

株主比率%
Vanguard Group, Inc.8.85%
State Street Corporation7.54%
Blackrock Inc.6.97%
State Farm Mutual Automobile Insurance Co3.28%
Capital World Investors2.20%

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牧野章吾

牧野章吾

証券マーケット→株式会社LIONEL創業

証券リテール→証券マーケット→株式会社LIONEL創業/ わんこが好きです

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