2/11までのドル円相場のポイント
【2/11のポイント】
- 1月の米CPIの伸び率加速、株式市場の堅調な動き、日銀による「指し値オペ」発動で週後半にかけてドル円は週間高値116.35円を記録。
- 日米金融政策の方向性の違いが一層定着。ドル買いの圧力が強める。(ユーロ圏も同様)
- ドル円相場は続伸するシナリオ。
2/11までのドル円相場の振り返り
先週のドル円相場は、週初め早々に安値114.91円まで下落する場面が見られたものの、売りが一巡すると反発する動きを見せました。
下支え要因としては、下記3点が挙げられます。
【下支え要因】
- 米1月の雇用統計結果
- FRBのタカ派姿勢
- 株式市場の底堅さ
週の後半にかけてドル円は上昇を続け、10日(木)に週間高値116.35円を記録しました。ドル円上昇の大きな要因としては下記4点が挙げられます。
- 米1月消費者物価指数(前年比:結果7.5%、予想7.3%)の伸び率加速
- アトランタ連銀のボスティック総裁のタカ派発言「25bpか50bpかはデータ次第」「できるだけ早期のバランスシート縮小開始を望む」
- 2018年7月以来となる日銀の「指し値オペ」発動(10年国債で指し値オペを実施することを発表。水準は0.25%で買入金額は無制限)
- 米長期金利の急上昇(約2年半ぶり高水準となる2.05%まで急上昇)
順調に上昇を続けたドル円も金曜日に急落しました。
アメリカでは米消費者物価指数の伸び率加速により米当局の緊急利上げが懸念されていました。がウクライナ問題が先行しました(緊急利上げはありませんでした) 11日、ロシアによる軍事侵攻の可能性が高まりました。
主要国では、自国民のウクライナからの国外退去要請が相次ぎ有事リスクも一気に高まりました。これに嫌気が刺され、株売り債券買いの動きが目立ち、米長期債利回りが一気に低下しました。
クロス円の下落による円高圧力の暴騰し、ドル円は80銭落ちの急落を見せました。
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