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基礎知識

下落真っ只中のNASDAQ100のトレンド転換を見極める!

こんにちは、かずです。

今回も前回に引き続き、実践シリーズでいきます。

実践シリーズでは、過去のチャートで勉強した様々なエントリーパターンを使って実際に今後の相場がどうなるかを、皆さん自身で推測できるようになっていただこうという試みです。

※発信情報の内容は、特定の銘柄やタイミングを推奨するものではありませんので、あくまで投資は自己責任のもとご判断ください。

過去に紹介した基本手法はこちら

本記事では、過去チャートの検証ではなく今現在動いているリアルなチャートで、テクニカル分析を使ってトレンド転換やエントリーポイントを見つける感覚を掴んでいただきたい、と考えております。

今回の記事では、年初来、下落幅の大きい話題のNASDAQ100について「ダウントレンドからアップトレンドを見極めるポイント」について、皆さんと一緒に検討していきたいと思います。

相場は生き物ですので、この記事と違う動きをすることも勿論ありますが、考え方のひとつとしてご参考にしていただければと思います。

どこかでNASDAQ100を買っていきたいけど、現状下がり続ける中でどのタイミングでエントリーしていくか全く検討もつかない、

このような投資家の皆様へのヒントになれば幸いです。

また、以前の記事「下げ相場の中で王道のS&P500を題材にトレンド転換のシグナルを察知してみよう!」の中でお話した、メジャートレンドライン、マイナートレンドラインという考え方も利用していきます。

では行きます!

こちら、直近のNASDAQ100の日足チャートです。赤丸の部分が2/10に僕が実際にNASDAQ3倍ショートのエントリーをしたポイントです。

エントリーの根拠は過去記事参照※【テクニカル分析】マルチタイムフレーム分析を利用したエントリーの実践方法

さて、今回は買いのタイミングを図っていきましょう。

まず、基本となるダウ理論になりますが、現状の「戻り高値」はどこになるでしょうか? 大きな波のウエーブで判断すると14700付近、小さな波のウエーブで判断すると12000付近になります。

それぞれに、メジャートレンドライン(太い線)、マイナートレンドライン(細い線)に対応している戻り高値になると思います。

メジャートレンドラインは日足レベルのダウントレンドラインで、マイナートレンドラインは4時間足レベルにチャートの時間軸を落とすとわかりやすいですね。

※メジャートレンドライン、マイナートレンドラインの考え方は「下げ相場の中で王道のS&P500を題材にトレンド転換のシグナルを察知してみよう!」こちらをご参考ください。

さて、ここまでの段階で

  • メジャートレンドライン、その「戻り高値」
  • マイナートレンドライン、その「戻り高値」

を概ね把握できました。

では、いよいよトレンド転換を見極めるポイントについてお話していきます。

テクニカル分析でエントリーする際に最も必要なのは環境認識です。

時間軸を大きくして、現在の相場は大きな流れの中でどの地点にいるのかを把握しましょう。

NASDAQ100 週足チャートにフィボナッチリトレースメントを引いてみました。(参考記事「【テクニカル分析】フィボナッチリトレースメントの実践的使い方!」

復習になりますが、「わかりやすい安値から直近の高値に引く」でしたね!

週足でみると、今まさにフィボナッチ50%のラインにさしかかっています。

ここは反発しやすいポイント(フィボナッチ38.2%、フィボナッチ50%、フィボナッチ61.8%)でしたね。

では、フィボナッチ50%(11300付近)にラインを引いておきましょう。

さあ、これで準備は整いました。

ここから先はあくまで「想定」です。

相場は生き物なので都度、作戦を変更しなければいきませんが(例えばトレンド転換しないままダウ理論の戻り高値を更新してしまった場合など)、仮にトレンド転換するならば、どのような展開であればエントリーポイントとなりえるかを見ていきます。

まずは第1段階は「マイナートレンドラインのブレイクアウト+戻り高値ブレイク」です。

このパターンですね。

フィボナッチ50%のラインがサポートラインとして機能し、チャート反転パターンを作れば、1段階目のエントリーポイントとなりえると考えます。

反転パターンはダブルボトムでも、逆ヘッドアンドショルダーでもなんでもかまいません。

(参考記事「【テクニカル】チャート反転パターンを利用したエントリーの実践方法」

ただしここでの注意点は「マイナートレンドライン(4時間足レベル)のトレンド転換は、メジャートレンドライン(日足レベル)のダウントレンドラインに跳ね返されることが多い」ということです。

このパターン。

「より大きな時間軸のトレンドラインのほうが強く機能する」でしたね。(参考記事:下げ相場の中で王道のS&P500を題材にトレンド転換のシグナルを察知してみよう!

ですので、大きくポジションを取るならメジャートレンドラインのブレイクアウトまでしっかり待ちます。

ここまで待てば、確かに取得単価は上がってしまいますが、大きな時間軸でのトレンド転換が起こっており、そうそう反転してくることはないと考えます。

これを2段階目のエントリーポイントと考えます。

もし、初めの1段階目のエントリーポイントで大きくポジションをもってしまうと、メジャートレンドラインで跳ね返った時のダメージが大きくなってしまいます。

とはいえ、できるだけ底で取得単価を下げた状態でNASDAQのロングポジションを持っておきたい。

これらを総合して、エントリー方針を立てるのであれば、僕なら以下のようにしてみます。

  • 1段階目のエントリーポイント(マイナートレンドラインブレイクアウト+戻り高値(12000付近)更新)→ここでフルではなく資金の一部で買いポジションを持っておき、その後の動向を見ます。
  • 2段階目のエントリーポイント(メジャートレンドラインブレイクアウト+戻り高値(14700付近)更新)→ここで、大きく買いのエントリーをして、アップトレンドに乗っていきます。

これはピラミッティングといい、かつての伝説的トレーダー、ジェシー・リバモアが得意とした手法と言われています。

こうすることで、効率的なNASDAQ100の買いポジションを持つことが出来るのではないでしょうか?

長期投資をする場合は、「頭と尻尾はくれてやれ」の精神で、底をピッタリ狙う必要は無いですし、完璧に底をあてることは僕は不可能だと思っています。

以上、いかがだったでしょうか?

これまで学んだ基本手法を駆使することで、今後のエントリー方針を皆様自身で考えていけるようになるはずです。

あとは検証と実践を繰り返すことで、テクニカル分析の技術が身についてくると思います。

さて、ここで毎回お話させていただいている大切なお話。

僕は「相場を後付で解説する能力」と「実際のトレードで利益を上げる」能力は全くの別物だと考えております。

実践で使うには、100%ではないにしても「確率的に優位性がある」という判断の元、「未来の価格」を推測できなければ意味がありません。

ですので、この記事を読んで「マジでテクニカル分析って使えるかも…」と思った方は『必ず自分でバックテスト(過去検証)をして様々な場面で手法が当てはまる可能性が高い』ことを確認してください。

鵜呑みにするのではなく自分で検証する、という過程が非常に重要です。

自分で過去検証することで

  • その手法が本当に優位性があるかを確認できる
  • 自分で確認しているからこそ確信を持って身銭を切り、その手法で実際に売買ができるようになります。

この過去検証を経ないと、僕が様々な手法を解説しても宝の持ち腐れになってしまいます。

ぜひ、皆様ご自身でいろいろな銘柄、場面をマーケットで分析してみてください!

また、ブログ・YouTubeでも、テクニカル分析や資産形成について発信しているので、併せてチェックしてみてください!

ブログ:確率を制するものは人生を制する「数学・確率・統計テクニカル分析での投資手法」
Youtube:Drかずの投資チャンネル「投資を数学・確率・統計的に考察する」

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かず@Dr.& Trader

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短期トレーダー|外科系専門医

Twitterフォロワー13,000人(2021/12)|短期トレーダー|国立医学部卒外科系専門医|年間200件のオペ執刀|数学確率統計テクニカル分析をベースとした期待値投資(FX/index/ETF)をブログとyoutubeで発信|政治経済学全国模試1位から経済学勉強中|愛車ポルシェ|元サッカー部|空手初段

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